戦闘ダメージスタイルの要は、メイクの細部へのこだわりと全体的なオーラの表現にあります。今回の赤と黒の高光沢ボディスーツはスタジオでのライティングが非常にシビアで、光沢素材の反射が極めて強いため、ハイライトの位置をコントロールするために大型ソフトボックスを多用しました。そうしないと安っぽいプラスチック板のように反射してしまいがちだからです。
撮影前にいくつかのアングルを試し、最終的に9枚目の振り返りながらウエストをひねる写真のポーズを表紙に選びました。このS字カーブとレンズの遠近感が相まって、バトルスーツが引き出す美しいボディラインを見事に表現できました。前半の立ち姿や手を上げる写真のポーズは、タイトな生地ゆえに不自然なシワができやすく、筋肉のコントロールが強く求められました。
戦闘後の疲労感と不屈の闘志を表現するため、顔の戦闘ダメージメイクや傷跡の特殊メイクにはかなりの手間をかけました。特注の眼帯と合わせ、アップを狙う際には瞳の焦点をしっかり定めて強い眼差しを意識しました。手にした長槍の小道具は質感が良く、やや重さはあるものの、構えるだけで一気に戦闘の迫力が増します。しゃがみポーズや膝立ちの写真のポーズは体力勝負で、衣装の破損や露出トラブルを防ぐために重心や位置の調整を何度も練習しました。
撮影中、硬質な光と影のコントラストを活かすことで、スーツにあしらわれた擦り傷やダメージ加工を際立たせました。今回は後でイラストを描く際の参考用としても活用できるよう、一連の動きのあるカットも数多く収めました。衣装の裁断から小道具の造形に至るまで、このタイトなスーツの撮影難易度は素材そのものだけでなく、スタジオ環境下でキャラクター特有の戦闘感をいかに再現するかにありました。特定アングルのフレーミングからライティングの微調整、そして写真のポーズの追求まで、全工程を通じて原作の世界観に最も忠実な表現力を模索したコスプレ撮影となりました。