今回の撮影は実はとても急で、前日に衣装を受け取り、翌日の夜にはカメラマンの友人と一緒に公園へロケーション探しに飛び出しました。正直なところ、『原神』におけるコロンビーナの設定自体がどこか霞みがかった空霊な雰囲気を纏っており、この気質を再現するには衣装だけでなく、表情や立ち振る舞いの連携が欠かせません。撮影では満開の花の木をバックに選び、強い光源で花びらと人物を照らし出すことで、夜空に浮かび上がるような夢幻的なライティング効果を演出しました。
衣装の素材は非常に軽やかで、豊富な透明チュールとリボンが動作を伸びやかに見せてくれます。風と舞うようなリラックス感を表現するため、手を持ち上げたり自然に下ろしたりするポーズを試みました。ただ、夜景撮影におけるハイコントラストな打光はベースメイクや骨格の陰影を強く試されるため、強光下でも立体感が失われないよう、アイシャドウとシェーディングを少し濃いめに施しました。撮影中は汗だくになり、夜の虫にも悩まされましたが、仕上がりの冷白トーンの質感を目にした瞬間、すべての苦労が報われたと感じました。
衣装の仕立てはボディラインに心地よくフィットしつつも、エアリーな軽やかさをキープしています。白・青・金のカラーリングはシンプルかつ洗練されており、過剰な装飾を排したデザインがかえって彼女の清冷な気質にマッチしています。個人としては、画面に添えられた星の輝きや舞い落ちる羽のエフェクトがお気に入りです。架空の表現ではありますが、加わることで作品全体のストーリー性が一層深まりました。
撮影中はずっと、「二次元コスプレとは単に外見を模倣するだけでなく、この世のものではないかのようなキャラクターの神性を伝えることだ」と考えていました。そのため、あえて視線を少し外し、所作をゆっくりと落とすことで、より完成度の高い表現に辿り着くことができました。レタッチでは過度な美肌加工を避け、肌の質感やリアルな光影を残すことにこだわりました。リアルさこそが強い説得力を生むと思うからです。写真をご覧いただく皆さんに、夜の花の木の下に広がる静寂と煌めきの雰囲気が伝われば幸いです。