9月12日〜13日に上海で開催されるLPL決勝戦に向けて、今回は『リーグ・オブ・レジェンド』のアニメ『アーケイン』に登場するジンクスの造型を準備しました。
ウィッグのセットは数日前から着手し、鮮やかなブルーのツインおさげに絶妙な無造作感と立体的な毛束感をプラス。毛先を揃えすぎず、あえて少し荒削りな質感を残すことを意識しました。キャラクターの荒々しさを体現するため、ハードスプレーをしっかり吹き付けてふんわりとしたボリュームをキープしつつ、カチカチに固まりすぎないよう調整。メイクは目元を重点的に仕上げ、深紅のシャドウをベースに目尻の輪郭を際立たせ、トレードマークである真紅のカラコンを装着しました。さらに彼女らしい狂気じみた笑顔のインパクトを際立たせるため、八重歯のプロップも用意。鏡の前でチェックしてみたところ、青髪と赤いアイメイクの鮮烈な補色対比が抜群の破壊力を放っていました。
衣装面では、ダークブラウンのクロップドタンクトップを制作し、胸元の白いクロスボーン柄はアップリケ刺繍で再現。身体のラインに沿ったタイトな仕立てでウエストの美しいくびれを強調できるよう、事前に体幹トレーニングを重ねて挑みました。ボトムスにはゴールドの縦ストライプが入ったワインレッドのクロップドパンツを合わせ、裾口にはギザギザのダメージ加工を施し、腰元には金属バックル付きのダークブラウンレザーベルトを装着。ストリート感あふれる無骨な世界観を忠実に守りつつ、会場内を身軽に歩き回れる機能性も兼備させました。足元には金属パーツとバックルがあしらわれたダークカラーの編み上げハイカットブーツを合わせ、戦闘態勢の重厚感をしっかりと引き締めています。
今回最も多くの労力を注ぎ込んだのは、肩に担ぐ巨大な武器の造形です。会場内を練り歩くため、フィッシュボーン型の巨大ロケットランチャーは軽量設計に徹しつつも、表面の金属光沢や歴戦のウェザリング塗装に徹底してこだわりました。銀灰色の先端部分は多層塗装で金属の摩耗感をリアルに再現し、ダークグリーンの本体にはリベットやディテールパーツをひとつひとつ手作業で接着。スマホを片手に鏡越しで自撮りをしてみたところ、確かな重量感はあるものの、全体の迫力と画面の張力には大満足です。長時間の撮影でも安定して担ぎ続けられるよう、肩当ての接地面積を広げて疲労を和らげる工夫も施しました。
今回のLPL決勝戦参戦は、ちょうど『リーグ・オブ・レジェンド』の15周年とも重なる特別な節目です。いちプレイヤーとして、そしてコスプレイヤーとして、熱気あふれる会場で試合を観戦し、その場の興奮を皆様と共有できることは最高の幸せです。イベント会場やアリーナで同じゲームを愛する仲間と出会い、記念撮影をしたり言葉を交わしたりする時間は何物にも代えがたい宝物です。当日の2日間は会場内をあちこち巡りながら、この『アーケイン』のスタイリングを全力でお届けします。見かけたらぜひ気軽に声をかけてくださいね。衣装や造形の制作秘話なども楽しくシェアできたら嬉しいです!