【カンタレラ・フィサリア コスプレ】『鳴潮』の解毒薬か、それとも猛毒か - 1 枚目
【カンタレラ・フィサリア コスプレ】『鳴潮』の解毒薬か、それとも猛毒か - 2 枚目
【カンタレラ・フィサリア コスプレ】『鳴潮』の解毒薬か、それとも猛毒か - 3 枚目

世界線アニメイベントでのカンタレラのイベント写真がようやく仕上がりました!今回挑戦したのは『鳴潮』のカンタレラで、被写体は私、撮影とレタッチは相方が担当してくれました。この衣装について言うと、手元に届いた瞬間から大仕事になることを確信していました。非常に多くの布地が重なる多層構造で、外側は上品な光沢を放つサテン生地、内側にはレースやチュールが何重にも重なり合っています。着用時は背中の編み上げリボンを人に結んでもらう必要があり、胸元にカッティングが入ったデザインのため、少しでも服が緩んだりサイズが合わなかったりすると野暮ったく見えてしまうシビアな仕立てでした。ウィッグは寒色寄りの淡いペールパープルで、細やかな毛流れまで丁寧に梳かしておかないと、わずかな毛羽立ちでもレンズの前で目立ってしまいます。

撮影場所は世界線アニメイベントの展示ホール内を選定。会場は非常に広大で、頭上に高くワイドな窓が連なり、光線が刻一刻と移ろう環境でした。今回はイベント会場での撮影のため、プロ仕様のストロボ機材を持ち込めず、自然光を探しながらの進行となりました。最初は窓際で何枚か試したものの、トップライトが硬すぎて顔に濃い影が落ちてしまいました。そこで開けたスペースへと移動し、フロアの照り返しや周囲の環境光を活かして光を回しました。カンタレラが秘めるミステリアスで危険な色香を表現するため、所作の設計にも工夫を凝らしました。1枚目と2枚目のカットでは傘を持つ手の力をふっと抜きつつ、瞳の奥には射すくめるような静かな威圧感を宿しました。「解毒薬か、それとも毒か」というキャッチコピーは、この少女の二面性を見事に言い表していると感じます。カメラの前では優雅で泰然とした佇まいを崩さず、手元の仕草と視線に鋭利な緊張感を忍ばせるよう努めました。

ディテール面では、衣装に散りばめられた装飾具の多さも圧巻でした。襟元の金属パーツは光を浴びて鋭くきらめき、傘の柄にあしらわれた青い花もベストな角度に微調整。最も気を遣ったのは脚元のガーターストッキングでした。スカートに深いハイスリットが入っているため、歩行時に太ももが覗きやすく、ガータークリップをしっかりと固定する必要がありました。透け感のある白ストッキングは美しい反面、引っかけやすいため、ホール内を移動する際は細心の注意を払いました。床に座って撮影した3枚目では、スカートの裾を円状に大きく広げつつ、上半身の美しい背筋を保ち続けました。時折足を止めて見つめる来場者の方々もいましたが、慣れてしまえば表情のコントロールだけに集中することができました。

カメラマンさんは雑踏の中で構図と露出パラメータを瞬時に追い込みながらシャッターを切ってくれました。背景が混雑していたため、大口径レンズの開放絞りを活かして背後の雑物を心地よくボカし、視線を被写体へと真っ直ぐ集中させてくれました。写真に舞う発光クラゲや光の粒子は、後加工のレタッチで加えたエフェクトです。キャラクターの設定を表現すると同時に、画面全体に澄み渡るような透明感をもたらす狙いがありました。現像では衣装のシルキーな光沢と肌の生きた質感を最優先し、過度な肌補正を避けてリアルなディテールを残しました。準備から撮影、現像に至るまで決して平坦ではありませんでした。猛暑の中で幾重にも重なる衣装を纏いホールを駆け巡るのは体力勝負でしたが、思い描いた通りの絵が完成した瞬間、注いだ情熱のすべてが報われたと感じました。表現のしがいがある魅力的なキャラクターですので、鳴潮を愛するファンの皆様に喜んでいただければ幸いです。