このカルテジアのコンサート衣装は、私にとってSKPでの初めての夜景撮影(夜景ロケーション撮影)となりました。以前からあの場所の噴水は夜のライティングが素晴らしいと聞いていましたが、週末の人出が多すぎてずっと躊躇していました。今回は決意を固め、どんなに人が多くても心の中の「聖女」感を撮りきろうと挑みました。
撮影当日の現地状況は予想通り大混雑で、特に噴水階段のエリアには水遊びに来た子ども連れや散歩するカップルがたくさんおり、落ち着いて立ち位置を確保しつつあの神秘的な雰囲気を捉える角度を探すのにかなり苦労しました。事前に周囲の下見に相当な時間を費やし、雑多な人波を避けつつ背景の巨大な青い水柱と噴水滝を綺麗に画面へ収められるカメラ位置をようやく見つけ出しました。
今回のスタイリングに関して、白と青のメインカラーは、この衣装が纏う神聖で清楚な雰囲気に非常に見事にマッチしています。キャラクター特有の軽やかで幻想的な佇まいを再現するため、ウィッグのセットにはじっくりと時間をかけて研究しました。この淡い金髪のロングヘアは、ふんわり感が足りなかったりボサボサだったりすると全体の印象を大きく損なってしまうからです。さらに、この衣装で最も満足しているのは優雅になびく透明なシフォン素材で、歩く際に自然と垂れ下がるだけでなく、風の吹く夜の広場で風に舞う質感が無理なポーズなしで素晴らしい動的効果を生み出してくれました。今回は白いレースの繊細な花柄が入った白ニーソコーデを取り入れ、銀色のラインストーンと金属光沢を施したハイヒールブーツを合わせることで、視覚的に脚のプロポーションを大きく引き伸ばしました。夜景撮影の夜色の映えと床の水たまりに映る姿が重なり、まるで夢幻の水域に身を置いているかのような空気感を演出できました。
撮影に関しては、今回も@黄先森~凌光 先生とコラボレーションしました。先生は私が表現したかった「聖女」でありつつもどこか切なく強い意志を秘めた雰囲気をとてもよく理解してくれました。夜の噴水の光線は彩度の高いクールなブルーシアン系で、この光を直接顔に当ててしまうと肌色がくすんだり硬い印象になりがちです。黄先生は素晴らしい補光テクニックを駆使し、トップライトとサイドからの冷色環境光のバランスを整え、顔の透明感と自然さを保ちつつ、毛先やスカートの裾が環境光に染まるような美しい効果を生み出してくれました。レタッチ後の色彩もリアルから離れすぎず、水波や霧の幻想的なぼかしを適度に強調した仕上がりで、まさに「レタッチの神力」の加護を実感した二次元コスプレ作品となりました。
当時SNSに投稿した際、多くの人から「どこかのイベント会場で撮ったの?」と聞かれました。実際、都市のランドマークでロケーション撮影を行うのは、屋内のスタジオ撮影よりもずっと動きがあり、生活感ある息吹を感じられます。階段を行き来しながらカメラアングルを探し、通行人を避けながらのハードなロケーション撮影は非常に疲れ、水たまりに立った靴底もすっかり濡れてしまいましたが、完成写真を見た瞬間、すべての苦労が報われたと感じました。キャラクターの気質を再現したこの写真を通じて、「新世界へ捧ぐ」というメッセージが持つ感化力を少しでも皆様にお届けできれば幸いです。