今回のレミリアコスプレ撮影では、レトロな書斎における500歳ロリのクラシカルな気品を際立たせることを主眼としました。ロケーション選びではこの重厚なアンティーク書斎がぴったりで、銀の彫刻ソファと深紅の絨毯がピンクのスカートの浮つきを抑え、落ち着きのある画面構成に仕上がりました。衣装にはピンクのロリータドレスと深紅のベルベットリボンを選び、白レースの白ストッキングやパールチェーンを合わせることで、正統派な吸血鬼少女の設定を美しく再現しました。ピンクのフリルボンネットが全体のアクセントとなり、少女らしい愛らしさを一層引き立てています。
撮影中は表情づくりに細心の注意を払いました。外見は幼い少女でありながら内面は500年を生き抜いた吸血鬼のお嬢様であるため、あどけなさを残しつつも、どこか高慢で我が侭なニュアンスを意識しました。ソファに腰掛けて脚を伸ばしたカットでは、白ストッキングの繊細なレース美とスラリとした脚のラインを魅せるため、角度を計算してポーズをとりました。デスクに腰掛けたカットでは見下ろすような高貴な視線を狙い、背後のレトロなタイプライター、燭台、赤革の本と相まって、この静謐な空間で長い歳月を過ごしてきた背景を演出しています。目を閉じてソファにもたれる一枚では、旧世界に取り残されたビスクドールのような、物憂げでリラックスした表情を捉えました。
撮影とレタッチに関しては、ダークトーンのクラシカルな光と影を忠実に構築しました。卓上ランプや蝋燭の光で環境光を満たし、前方からの補助光で肌の透明感を浮き立たせています。暗めの背景によって青いウィッグと赤いカラコンが鮮烈に際立ち、幽玄な美しさを演出できました。陰影によってドレスのドレープやレースに重厚感が加わり、まるでクラシックな油彩画のような仕上がりです。お人形のような佇まいを守るため、レタッチでは滑らかな肌感を残しつつ瞳の透明度を強調し、ルビーのように澄んだ輝きに仕上げました。同時に四隅の光量を落とし、中央の人物へ自然に視線が集まるよう調整しています。
当日は重厚なロリータ衣装と装飾具で動きが制限され、数枚撮るごとに休息を挟むほどハードでしたが、緻密な空間演出とカメラワークのおかげで、理想とする東方Projectのキャラクター像を美しく具現化できました。ロリータとクラシカルレディをベースにした今回の試みは、衣装選定からポージングに至るまでこだわり抜き、目指していたダークファンタジーな世界観を十二分に形にできたと感じています。