今回の撮影ではウィッグとカラコンの配色に並々ならぬこだわりを注ぎました。アイスブルーの巻き髪に深紅のカラコンを合わせることで、レミリアの設定に寄り添った視覚的な完成度を追求。当日は多くの小さなハプニングもあり、特に苦労して装着した吸血鬼の八重歯は、会話や軽食時の表情の動きで外れやすく、何度も接着剤を塗り直すことになったため、撮影の合間は極力口数を減らして乗り切りました。
衣装にはピンクを基調としたロリータ・ファッションのドレスをセレクト。生地にあしらわれたレースフリルや襟元のルビーブローチがレンズ越しに上質な質感を放ってくれました。吸血鬼のお嬢様という高貴な身分を表現するため、多彩な小道具を用意して撮影のムードを切り替えました。最初のカットでは赤リンゴを手に持ち、虚ろで神秘的な視線を意識することで、不気味さと可愛らしさが交錯する独特の世界観を表現。途中で赤ワイングラスに持ち替え、チラリと覗く牙を合わせ、最後には短剣を手元に加えることで、その鮮烈なギャップが画面の空気感を大いに高めてくれました。
屋内スタジオでの撮影だったため光とアングルのコントロールが極めて重要で、カメラマンさんから頭の角度を細かく指示され、赤い瞳に綺麗なキャッチライトを入れて視線の浸透力を高めました。メイクでは透明感あふれる白肌とふんわりとしたチークを際立たせ、目元の輪郭を強調することで、まるで精巧なビスクドールのような質感を追求。華美で重厚なドレスと大きなヘッドドレスを纏いながらも、カメラの前で優雅で落ち着いた佇まいを崩さないことが、このキャラクターを再現する上での私のこだわりでした。
撮影を通じて、『東方Project』におけるレミリアの性格、すなわち高慢なお嬢様の気品の中に宿る無邪気でいたずらっぽい一面を深く探求しました。これほど設定の確立されたキャラクターに挑戦する際、衣装・小道具・メイクが完璧に調和して理想の瞬間が定格されることこそ最大の喜びです。初挑戦ならではの改善点もあり、次回は牙の固定方法を工夫して撮影中のハプニングを減らし、より完璧な作品に仕上げたいと思います。