今回撮影したのは『Re:ゼロから始める異世界生活』におけるレムの鬼天使フォームです。天使という設定であるため、全体のヘアメイクやロケーションの組み合わせも、儚く透明感のある純粋な雰囲気に仕上げました。
水色のショートウィッグに白いバラの花冠とピンクのサイドリボンを合わせ、屋外の強い日差しの中でも顔立ちの立体感を保つため、髪色とリンクする鮮やかなブルーのカラコンを選び、ベースメイクは極力白く透明感のある仕上がりにしました。衣装にはシンプルなキャミソールタイプの白いドレスを選び、背中の巨大な白い羽の翼や、腕や首元に巻きつけた白いチュールリボンをアクセントにしました。この素材はそよ風になびくことで美しい動きを生み出し、画面に躍動感あふれる美しさを添えてくれます。
今回の撮影場所に砂浜を選んだ主な目的は、引き潮後の濡れた砂浜を天然の鏡面として活用することでした。1枚目と6枚目の写真では水面に映る人物の姿がはっきりと確認でき、レタッチで加えた虹色の光輪や舞い散る白い羽根と相まって、画面の幻想的で神聖な雰囲気を大幅に高めています。撮影時は逆光やサイド逆光を積極的に試し、大口径レンズによるハイキーな露出効果を活かして画面全体を柔らかな光で包み込み、天使ならではの不純物のない純潔さを際立たせました。「鬼」と「天使」のギャップを表現するため、単調な立ち姿は避け、振り返る仕草や空を見上げるポーズ、両手を重ねて祈る姿などを取り入れ、しなやかで柔らかな外見の中に秘められた戦う意志を表現しようと試みました。
撮影当日は風がやや強く、リボンがなびくには絶好の条件だったものの、翼のコントロールにはかなり苦労しました。自然な状態に見せるため、画角の外からスタッフさんに羽根の向きを何度も整えてもらう必要がありました。ライティングの調整も課題で、海辺で水面の照り返しが強かったため、顔が白飛びしてのっぺりしないよう、絶妙な角度からレフ板で補助光を当てました。レタッチでは色彩の統一感を重視し、背景の彩度を大胆に落とすことで青と白のピュアな透明感を際立たせつつ、肌本来の自然な質感を残しました。
今回の写真において、私は何よりも空気感の表現を大切にしました。単にキャラクターの外見を再現するだけでなく、衣装の質感やロケーションの冷涼感、そして光と影の演出を通じて、この特定のフォームが持つ神聖さと侵しがたい孤高の距離感を表現しようと試みました。海辺でこのようなスタイルに挑戦できたことは終始新鮮さに満ちており、この作品を通じて、異なるシチュエーションにおけるこのフォームの表現力をより深く感じていただければ幸いです。