先日のアニメイベントの写真がようやく一部レタッチできたので、さっそくアップします。今回のロケーションはコンベンションセンターで、人出が非常に多く、全身写真を撮るためにこの比較的開けたスペースを確保するだけでも一苦労でした。朝の入場待機列からずっと立ちっぱなしで、館内の空調もあまり効いていなかったため、この衣装を着て一日中歩き回っていると午後には体力が限界に近づいていました。これほどしっかりとしたパニエで張りのある衣装を着たのは久しぶりだったため、一日が終わる頃には腰や背中がバキバキでした。
着用感についてお話しすると、王道のメイド服スタイルですが、何層にも重なったスカートやレースのフリルは見た目以上にずっしりと重みがありました。スカートの美しい広がりを保つために内側にパニエを何枚も重ねていたので、裾を踏んで転ばないよう一歩一歩慎重に歩く必要がありました。白ストッキングにレースのレッグリングを合わせた足元が絶妙なアクセントとなり、黒の革靴と相まって視覚的に脚をすらりと長く見せてくれます。襟元や袖口にはふんだんにフリルがあしらわれており、生地の質感も安っぽいテカリがなく上質でした。ただ通気性はそこまで高くないため、蒸し暑いアニメイベント会場を一日歩くのはなかなかの試練でした。
ウィッグは鮮やかなライトブルーで、室内の照明下で少し光を反射しやすかったため、メイク中は不自然に見えないかとても心配でした。その後ヘアスプレーで整え、ワンポイントのピンクの髪飾りが自然に流れるようにセットしました。メイクは透明感のある寒色系を意識し、アイメイクには淡いブルーとピンクのグラデーションを取り入れ、写真で見ると原作の設定に近い雰囲気を出すことができました。会場内は汗をかきやすいため、眉やアイラインのライン取りには特に気を配り、途中で崩れて世界観を壊さないようメイク直しに駆け込んだほどです。
カメラマンさんのポージング指導への合わせ方も重要でした。特に片手でスカートの裾を軽くつまみ、もう一方の手を自然に下ろしながら、少し前傾姿勢をとって重心を探るポーズは、大ボリュームのスカートでなければ姿勢を保つのが難しかったと思います。会場内の照明も大きな課題で、天井からの強い直射光で顔に影が落ちやすかったため、逆光とレフ板の補助光を駆使して撮影し、レタッチでも白飛びやシャドウ部の潰れを丁寧に調整しました。長時間の撮影でカメラに向かって笑顔を作り続けたため、帰る頃には顔の筋肉が強張っていたほどです。
それでもこうして納得のいく作品写真を公開でき、仕上がりには満足しています。アニメイベントの醍醐味はやはり現地の熱気あふれる空気を楽しむことにあり、名前を呼んでもらえたり、ファンの方が駆け寄って一緒に写真を撮ってくれたりした時は本当に嬉しかったです。体力はかなり削られましたが、忘れられない素敵なコスプレ体験となり、参加した甲斐がありました。レタッチ作業で目が疲れて休憩を挟むこともありましたが、背景の余計な映り込みを綺麗に消し、絶妙な寒色系のトーンを残して滑らかな質感に仕上げました。たくさんの元データの中からお気に入りを厳選してレタッチしましたが、自分の編集技術もまだまだ磨いていけそうです。