昨年、天気の良い日を選んで上海ディズニーランドへ遊びに行きました。日程が少し遅かったため、園内のハロウィンイベントには間に合わず、Classical Puppets製のラプンツェルのドレスを着ていくのは少し派手すぎるのではないかと内心ドキドキしていました。ですが入園してみると周囲の雰囲気に自然と馴染み、一安心しました。このドレスは非常に重厚な作りで、胸元やウエストサイドにフリルやレースがふんだんにあしらわれ、スカートの裾には繊細なプリントとリボンが施されています。同系色のヘアアクセサリーや長い三つ編み、小道具として合わせたうさぎのぬいぐるみによって、まさに「ディズニーの逃げ出したプリンセス」のような童話の世界観を演出できました。メイクは萱萱さんにお願いし、ベースメイクを透明感高く仕上げつつ、アイメイクとチークを際立たせてピンクのドレスと美しく調和させました。
撮影ではカメラマンの佳成さんがロケーションごとに撮影手法を工夫してくれました。例えばメリーゴーランドの前ではシャッタースピードを遅めにして背景の行き交う人々の残像を捉え、躍動感を演出しました。馬車小屋では午後の逆光を活かし、屋根越しに差し込む光の輪で髪の毛の輪郭をふんわりと輝かせ、お城の前では望遠レンズで背景を綺麗にぼかしました。桜の木の下での全身カットでは、白ストッキングの質感とスカートのふんわりとした広がりを意識して撮影し、脚がすらりと長く立ち姿も美しく見えるアングルに仕上がりました。
撮影中にはたくさんの素敵な方々に声をかけていただき、一緒に記念写真を撮るなど終始とても楽しい時間を過ごせました。ただ一つ心残りだったのは、パーク内で本物のラプンツェルに会えなかったことです。一緒に写真が撮れたら最高でした。このドレスは生地の質感がとても良く、パークのような色彩豊かな場所でのロケーション撮影にぴったりでした。カラフルな木々や赤い馬車小屋、青いフェンスの前などでも様々な角度から撮影を行いました。ディズニーに行くこと自体がとてもリラックスできる時間であり、お気に入りのドレスを着て童話のような建物の中をのんびり歩くだけで心が躍りました。
今回はウィッグから靴に至るまで多くの準備を重ねました。特にウィッグは綺麗な三つ編みに仕上げるためにセットにかなりの時間をかけました。写真を整理しながらお気に入りのカットをいくつか選んでシェアしましたが、世界観がしっかり表現できて大成功の撮影旅行になったと感じています。逆光のカットはベストなアングルを見つけるために何度も行き来しましたが、仕上がりがとても綺麗で安心しました。通りすがりの方から褒めていただいた時は、これまでの苦労が報われた気持ちになりました。何度もディズニーを訪れていますが、今回のスタイリングが一番おとぎ話の世界に近かったと思います。メリーゴーランドでの動感や、桜の下の柔らかな光が心地よい雰囲気を醸し出しています。ポージングだけでなく、良いアングルを見つけて現地の光と調和させることが大切であり、今回の撮影を通して光の使い方について多くの学びがありました。ボリュームのあるドレスを着て歩く際は裾を踏まないよう少し持ち上げる注意が必要ですが、撮影時に裾を広げると本当に綺麗に映えます。