【マルシルコスプレ】『ダンジョン飯』の魔法使いが中山ASアニメ展にやってきた! - 1 枚目
【マルシルコスプレ】『ダンジョン飯』の魔法使いが中山ASアニメ展にやってきた! - 2 枚目

マルシルのコスプレをするにあたり、衣装のディテールにはかなりの工夫を凝らしました。『ダンジョン飯』という作品の衣装設定は実用性とファンタジーが美しく融合しており、このローブとケープの色合いはアニメイベントの照明環境下でとても光を選びます。今回の中山ASアニメ展に向けて、ウィッグを事前にしっかりとお手入れし直しました。ツインの三つ編みスタイルであるため十分なボリューム感が必要で、両サイドのもみあげの毛束も自然に残しました。エルフ耳の小道具は地肌のトーンに合わせ、フチをコンシーラーで自然に馴染ませています。

ケープは落ち着いたピーコックブルーで、縁にはライトブラウンのパイピングが施され、襟元の赤いリボンが全体の深みのあるトーンを鮮やかに引き締めてくれます。腰元の白いショルダーバッグとブラウンのレザーウエストポーチは造形チームに手伝ってもらって制作しました。とりわけ時間がかかったのはあの杖で、先端のリング部分は太い麻縄を一巻きずつ手作業で巻き上げました。均等に力をかけて巻かないと撮影時に輪が歪んでしまうため注意が必要でした。杖の柄の部分にも麻縄を巻き付け、先端を少し床に垂らす仕様にしたため、手にした感触はずっしりと重みがありました。

イベント当日の会場の照明はやや寒色寄りで天井灯が多く、背景には展示ホール特有の鉄骨トラス構造が広がっていました。こうした光の下では青緑系の衣装はくすんで見えやすいため、レタッチではシャドウ部分を軽く持ち上げ、空気中に漂う光の粒子感をわずかに残しました。撮影時、カメラマンさんから杖をサイドへ突き出し、身体を少し斜めに構えるよう指示をいただき、全体のシルエットと小道具の美しい比率をしっかりと捉えることができました。

足元にはカーキ色の厚底サンダルを合わせました。キャラクター本来の設定が軽快な装いであるため、長いローブの裾から覗くサンダルがその機能的な雰囲気にぴったりマッチしました。会場のフロアに立ってポーズをとる際は、杖の重みで身体が片側に傾きやすかったため、常に重心の位置を意識しながら撮影に臨みました。

撮影は終始順調に進み、会場でも多くのファンの方々に声をかけていただきました。ローブを着て歩き回るのは少し蒸し暑かったものの、仕上がった写真を見て、衣装の質感や小道具のディテール、会場の光の加減が美しく調和していると感じました。手作りの小道具を多く必要とするキャラクターに挑むたび、準備から現場での撮影、そして完成した写真を世に送り出すまでの全工程が、キャラクターの生き様を追体験しているかのように感じられます。設定画を一つひとつリアルな形へと具現化していくこの高揚感こそが、コスプレを撮り続ける一番の魅力だと実感しています。