最近、撮影用の照明機材をすべて新調したのを機に、カメラマンさんと一緒に異なる環境で何組か写真を撮影しました。今回はこの新しいライティング下での仕上がりや感想についてお話ししたいと思います。
最初の撮影はイベント会場内で行いました。当日は本当に人が多く、背景は来場者で埋め尽くされていて、天井も高く頭上には会場のスポットライトがズラリと並んでいました。私が着用した赤と白の切り替え衣装はリボンや重ね着のレイヤーが多く、平坦に光を当ててしまうと詳細がつぶれてしまいがちです。今回はカメラマンさんが新しく導入した定番のGodoxコマンダーシステムとAD200ProⅡストロボを使用し、大型ソフトボックスを斜め側に配置して補光してくれました。ストロボが被写体のハイライトをしっかりと出しつつ、光源の角度が絶妙だったため、会場の雑多な環境光をきれいに抑え込み、赤白の衣装の質感をくっきりと描き出してくれました。会場の床はダーク系の反射素材で、この強い光によって綺麗な床の反射が生まれ、ポーズの足元をしっかり支えてくれました。凝った動作をしなくても、その場に膝をついて両手を合わせるだけで視線がしっかり安定します。ライカ独特のクールでコントラストの効いた色合いも相まって、まさに王道の二次元イベント写真スタイルに仕上がりました。
続いて場所を移し、インドアでの撮影へ。こちらの屋内環境は和風の家具調度品が中心で、木製の棚やグリーンのレザーソファ、畳敷きの床がありました。このロケーションでは、ゆったりとした温かみのある雰囲気を出すため、主光源を定常光に切り替えました。カメラマンさんがポータブルライトを何種類か持ち込み、最終的には大出力の定常光にフレネルレンズを装着して、とても柔らかいサイド逆光を作ってくれました。畳の上に寝そべって頬杖をつきながらカメラを見つめるポーズをとると、右側の窓から光が差し込み、輪郭や表情をとても柔らかく温かみのある光で包み込んでくれました。以前は屋内の撮影だと暗すぎたり、ホワイトバランスが崩れて肌色が青白くなったり緑っぽくなったりするのが悩みでしたが、新調した定常光の組み合わせのおかげで肌色がとても自然に再現され、温かみのあるトーンがこのインドアの雰囲気にぴったりでした。セーラー襟の白い上着にプリーツスカート、畳の上に伸ばした白い靴下。光が当たると画面全体が透明感にあふれ、イベント写真のような強いインパクトとは一味違う、日常的な居心地の良さが表現できました。
被写体モデルとして頻繁に撮影される立場から言うと、私自身も撮影ライティングには結構こだわりがあります。以前、単3電池仕様のストロボを使うカメラマンさんと撮影した際、午前中だけでチャージが遅れたり不発が連発したりして、ポーズを決めたまま固まってストロボが光るのを待つという気まずい思いをしたことがありました。今回アップグレードしたGodoxシステム、特にAD200ProⅡは本当に頼もしく、バッテリー1本でイベントのような高頻度の連写環境でも丸一日余裕で持ち、チャージ待ちのストレスが全くありませんでした。定常光に関しては、小型の40W RGBライトを何本か用意してくれ、Likaiのフレネルレンズと組み合わせることで、コンパクトながら十分な光量を確保できました。夜間の白ホリや暗所撮影でも光量の減衰が少なく、バッテリー持ちも悪くありませんでした。撮影ロケーションを頻繁に変えたいけれど重いライトスタンドをいくつも持ち歩きたくない人にとって、携帯性の高さは本当に重要です。ただ、影器GC60のような大出力定常光は効果が抜群な反面、バッテリーが大きく重いため、1日中イベント会場を持ち歩くのは少し体力が要るかもしれません。
ですが、機材は最終的に作品の仕上がりのためにあるものです。イベント会場でのハードな環境光の抑え込みから、畳の部屋での優しい柔らかい光まで、この新しいライティングシステムが異なるロケーションに対して見せた適応力には目を見張るものがありました。イベント写真ではコントラストが高く立体感のある仕上がりに、インドア撮影ではソフトボックスと定常光の組み合わせによって滑らかなグラデーションと日本の制服らしい低彩度の質感が完璧に表現できました。2つのスタイルのギャップは大きかったですが、どちらの環境でも理想の雰囲気を引き出すことができました。個人的な感想としては、単にレタッチで色補正に頼るよりも、光を「絵の具の筆」として使うこのような撮影手法の方が、写真の質感や立体感において全く異なるクオリティを生み出せると実感しています。機会があれば、次は完全な暗闇の中でのライティング表現にも挑戦してみたいです。