今回の『アークナイツ』クランタの年をテーマにした企画は、数ヶ月前からカメラマンの友人と打ち合わせを重ねて決めたもので、神秘的で凛とした春節の雰囲気を表現することを目指しました。衣装が白いローブで、寒色系の戦場や通路が似合うことから、ロケーションは照明の美しいグレーの通路に決定。両サイドのスクリーンから放たれる冷たい白色光が、手にした小道具のハンマーが放つ温かなオレンジ色の光と絶妙な寒暖のコントラストを描き出してくれました。
事前準備では、色味の近いウィッグを選んで2日かけてカットし、獣耳も自然に見えるよう何度も角度を試行錯誤して頭頂部にしっかりと固定しました。オーダーメイドの衣装はドレープ感が美しい反面かなり重みがあり、ブーツを履いて階段を昇り降りする際は動きづらく、何度かつまずきそうになりました。左肩のメタリックな肩当てはEVA素材にゴールドのスプレー塗装を施したもので、見栄えは素晴らしいものの長時間の撮影では肩に食い込み、休憩の合間に位置を直しながら耐えました。最も時間を費やしたのは光るハンマーで、設定通りの発光を再現するために内部に重いバッテリーとLEDモジュールを組み込みました。
撮影当日は通路の薄暗い環境に合わせ、太ももを黒い革ベルトでしっかり締め上げた状態で、中腰でハンマーを頭上に掲げるポーズをとりました。体幹の強さが求められる体勢だったため数テイクでかなり体力を消耗しましたが、カメラマンさんが根気強く照明の位置を調整してくれ、私も鋭い眼差しを維持するよう努めました。全身カットにおけるスカートの躍動感は、裾を勢いよく翻しながらローアングルの広角レンズで捉えたものです。レタッチでは肌の質感や輪郭の補正に加え、ハンマーのオレンジ色の炎の花弁や放射状の光の粒を強調し、浮遊する光の粒子エフェクトを加えてゲームの公式イラストの世界観に近づけました。
この衣装で一番大変だったのは着脱でした。多数のストラップや金属バックルがあるため一人では到底着られず、メイクさんに終始手伝ってもらいました。特に太もものストラップは視覚的にとても美しいものの体型を美しく維持する必要があり、撮影中はずっと引き締まった状態を保ちました。発光ハンマーを長時間掲げ続けると手首に激痛が走り、何度も落としそうになっては左手で支えて体力を回復させました。しかし、撮影中のリアルな疲労感こそが、完成写真に本物の迫力とリアリティを与えてくれました。過酷な撮影ではありましたが、プロセス全体はとても充実していました。撮影当日の夜にみんなで写真を選定し、画面にあふれる緊張感と力強さを見て、苦労した甲斐があったと心から思いました。今回の『アークナイツ』クランタの年のコスプレを通じて、新年おめでとうございます!皆様にとって新しい一年が、生活も仕事も順風満帆で、より素晴らしいものになりますようお祈り申し上げます。