早速、夜景撮影で捉えた「巡狩」仕様の三月なのかの作品をお届けします。CICFでのイベント写真となりますが、躍動感あふれるアクションポーズを収めるため、撮影プロセスは想像以上にハードなものでした。トップスの赤白の切り替えや紫の織り柄など細部の意匠が多く、インナーの襟元、胸元のチェーン、ベルトのバックルを整えるだけでもかなりの時間を費やしました。スカートは立体感のあるレイヤー構造で、オーバーニーの白ストッキングに太もものストラップや金属チャームが組み合わさり、少女らしい凛々しい気迫を際立たせています。
一番苦労したのは手にした二振りの剣でした。巡狩設定ならではの軽やかでありながら鋭利な質感を再現するため、小道具には中身の詰まった素材を採用した結果、予想を遥かに超える重さになっていました。片足立ちのポーズや、最終的にカバーに選んだ深く踏み込んで片脚を高く上げる姿勢など、高負荷のアクションを維持しながら重心のバランスを取るのに全力で挑みました。まさに「ウチを甘く見ないでよね!」という意地そのものです。
夜の広場でのロケはライティングが最大の難関でした。顔の透明感を保ちつつ衣装の金属パーツの反射をしっかり捉えるため、高出力の照明を配置。その光が背景のビル群や車列のライトと重なり合い、美しい玉ボケを作り出してくれました。夜露に濡れたタイルの床は滑りやすく、大きなアクションを起こすたびに足元への注意が必要でした。体力は激しく消耗したものの、力強さと剣術の躍動感が宿る決定的な瞬間を捉えた仕上がりを見て、苦労が報われたと実感しています。
見栄えのする衣装ですが、冷え込む夜間に着用するには相当な覚悟が必要でした。スカートのリボンが風で乱れやすいため、撮影の合間にもウィッグの毛流れや服の柄の向きを絶えず直しました。カメラマンさんはアングルを何度も切り替え、パースを効かせた構図を模索しながら、剣を振るう最高にクールな瞬間を切り取ってくれました。今回の経験を通じてコスプレという表現の奥深さと厳しさを改めて実感しましたが、自分なりの解釈でキャラクターの魅力を形にできたことは何物にも代えがたい達成感です。イベント会場で多くの仲間と衣装の合わせ方や造形小道具のメンテナンスについて語り合えたことも素敵な思い出となりました。