今回のイベント写真の撮影は、実は予想以上にスムーズに進みました。1枚目の写真の光は全く意図して作り込んだものではなく、イベント会場のガラス窓から自然と差し込んできた光なのですが、スタイリング全体に当たるとこれほどまでに天使の聖光のような透明感が出るとは思いもしませんでした。撮影中、カメラマンの@シャルルさんがこの瞬間を非常に鋭く捉えてくれ、視線がピントに合うタイミングだけでなく、スカートのフリルのシワに透ける光沢のディテールまで残してくれました。終始高い技術力で支えてくれた最高のサポートに、心から感謝しています。
フランドール・スカーレット コスプレをするにあたって、スタイリング全体の難所は実は衣装そのものではなく、背中の結晶の翼にあります。この翼は特殊なウェイトバランス(配重)処理を施しており、レンズの前で軽やかで透明な効果を表現するために、実際に着用した際の重心のバランス維持が非常に難しく、長時間立っていると本当に腰にきます。幸い、今回のドレスの生地選びが絶妙で、白ベースに赤の縁取り、地きしてフリルのレイヤー感が相まって、サイドから見ても着膨れすることなく、非常に立体的なメリハリを表現できました。手元にあるリンゴの模型とテディベアは、キャラクターの象徴的な要素に合わせて特別に用意したものです。ベアを抱きしめたりリンゴを持ったりするポーズは、手の置き場を自然にしてくれると同時に、小道具との対比によって赤と白のコントラストによる視覚的な鋭さを和らげ、画面全体をより日常的で柔らかな印象に仕上げてくれます。
メイクに関しては、彼女が持つ「悪魔の妹」としてのダークさや狂気をあえて過度に強調するのではなく、当日のライティングに合わせて、より透明感のあるベースメイクとオレンジ系のアイシャドウを選び、薄金色のウィッグと合わせることで、全体の雰囲気を説明文にあるような「聖なる光の質感」に近づけました。ウィッグのカットは前髪に十分な空気感(エアリー感)とレイヤー感を持たせたため、うつむいたり視線を泳がせたりした時でも、前髪越しにその眼差しをレンズではっきりと捉えることができました。3枚目の写真では、背景にイベントの来場者(通行人)が写り込んでいますが、ボケ処理(虚化)を施すことで、かえってイベント写真ならではの臨場感とリアルな空気感が引き立っています。ただ、この3枚の中から一番お気に入りのカットをカバー(表紙)として選ぶなら、間違いなく1枚目です。その自然な光影和構図は、本当に圧倒的な視覚的インパクトを持っています。
実際のところ、イベント会場でこの装備一式を身にまとって移動するのはかなり大変で、うっかりスカートの裾を踏んでしまったり、すれ違うコスプレイヤーさんに翼がぶつかってしまったりしないよう、常に細心の注意を払わなければなりませんでした。しかし、仕上がった写真の中の自分の姿を見た瞬間、日頃溜まっていた疲れが一気に吹き飛びました。大好きなキャラクターになりきり、その表情や佇まいを再現すること自体が、このような二次元コスプレのイベント写真の空気に最もマッチする最高の瞬間なのだと感じています。