今回の撮影は重慶照母山に直接挑戦しました。地形的にかなり足が疲れましたが、完成した写真(成片)を見たらこれまでの苦労がすべて報われたと感じました。撮影当日はあいにく太陽の光がなかったため、レタッチ(後期編集)で光と影の明暗や空気感を力技で作り上げました。幸いにも庭園のトーンが十分に深みを持っていたおかげで、キャラクターにどこか武侠(江湖)の雰囲気を添えることができました。
今回再現したのは『崩壊:スターレイル』に登場する三月なのかの巡狩形態です。ピンクの髪にあしらわれた猫耳の髪飾り、黒を基調に赤と白のアクセ付衣装、そして2本の長剣は、緑豊かなこの中国伝統庭園のロケーションにぴったりでした。水面を覆う緑の浮き草や石段が、非常に美しい古風な世界観(意境)を醸し出しています。
ポージング(身体表現)においては、あえていくつかの異なるスタイルをデザインしました。剣を携えて片脚でバランスを取る立ちポーズや、岩に腰掛けて長剣を美しく延伸させるポーズなど、三月なのか巡狩形態ならではの「軽やかでありながらクールさも兼ね備えた」佇まいを表現しようと試みました。撮影プロセスもかなり挑戦的でした。体の重心をコントロールするだけでなく、手にした剣の小道具がレンズを通して流麗なラインを描き、顔を隠してしまわないように注意を払う必要がありました。
レタッチの際は、石段のテクスチャや緑の水面の彩度を細かく調整し、画面に生命感を持たせつつも、色が目立ちすぎて主役を喰ってしまわないように配慮し、被写界深度(景深)の透明感を維持しました。今回のシリーズは自分でもかなり満足のいく屋外コスプレへの挑戦となりました。アウトドアの環境下でキャラクターを表現する場合、衣装の質感やシチュエーションへの没入感が格段に重要になります。タイムラインでこの写真を見かけた際に、今回のコスプレ撮影に込めた細かなこだわりや創作のディテールを皆さんに感じていただければ嬉しいです。