『ALIEN STAGE』が描く、虚無の果てに芽生える切ない感情の絆を表現するため、スタジオでは明暗のコントラストを際立たせたセットを設計しました。Miziの黒い悪魔の翼とスアの白い天使の翼が、色彩の上で強烈な視覚的緊張感を創出。シャープなピンクのショートヘアに黒レースのチョーカー、そして純白のレースワンピースが対比を成し、相反しながらも深く依存し合う二人の関係性を鮮やかに具現化しました。ウィッグのセットや髪飾りの固定には並々ならぬ手間をかけ、特に黒髪の毛先のレイヤーは作画のような鋭利さを何度も作り込み、ピンクのウィッグも自然な落ち感を追求して丁寧に整えました。
撮影では互いを求め合う切迫した空気感を宿すため、多彩な身体の触れ合いを組み込みました。例えば画像4の白いローマ柱に腰掛けた高低差のある構図では、脚のラインをすらりと美しく魅せるため足の甲をピンと伸ばし、重みのある厚底靴の重心を支えながらのポージングは立ち姿も座り姿も相応の体力を要しました。画像3の白いベールに包まれるカットでは、透け感のある布と逆光を巧みに操り、幻想的で朧げな美しい夢幻の世界を演出。青紫からピンクへと移ろうグラデーションの環境光は今回の空間構築の要であり、床面の映り込みや散りばめられた深紅の薔薇の花びら、そして交錯する二人の視線と所作が、写真に深い物語性を吹き込んでくれました。サイド逆光が髪の毛先や翼のエッジをなぞり、二次元ならではの立体的な奥行きを描き出しています。
スタイリングの細部においても、黒のオーバーニーソックスと白レースのオーバーニー丈ストッキングが全体のモノトーンの対比と美しく呼応し、厚底シューズが視覚的な重厚感をプラスして画面の重心を安定させました。パートナーの@ice沙 さんとの呼吸は抜群で、画像6のポーズ調整では、黒髪白衣のスアが手を伸ばしてピンク髪黒衣のMiziの額にそっと触れる瞬間の、神聖さと悪魔的な妖しさが交わる情緒を表現するため、冷徹さと慈愛が同居する繊細な眼差しを追求。微細な表情やパースの調整にじっくりと時間をかけ、メイク直しから各カットの構図設計に至るまで徹底的にこだわり抜きました。私たちがビジュアルデザインに注いだ情熱を感じ取っていただければ幸いです。