標高3,000メートルを超える玉竜雪山の麓で『東方Project』の魔理沙コスプレの撮影を終え、高原の日差しと風は私に実に深い印象を残してくれました。二次設定魔理沙である白黒の魔法使いを雪山の水辺に連れ出すという今回の試みは、予想以上にスムーズに完了しました。
小道具に関して、手に持っているほうきは今回の玉竜雪山ロケ撮影のために特別にオーダーメイドしたもので、木製の柄の先端に曲がりフックがつき、穂先はグラデーションのブラウンイエローになっています。撮影中に実際に飛ぶことはできませんが、このキャラのスタイリングにおいて重要なアンカーポイントとなってくれました。当日の玉竜雪山の日差しは非常に強く、インドアのスタジオ撮影とは全く異なる概念で、明暗のコントラストがとても大きかったです。ハイライト部分のディテールを損なわないよう、カメラマンは測光や露出補正にかなりの工夫を凝らしてくれました。
衣装の黒と白のレイヤーは屋外の強い光の下でくっきりと際立ち、胸元の深紫色のボウタイ、黒のレースフリル、そして帽子の赤いタッセルと相まって、非常に豊かな色彩のレイヤードを生み出しています。金髪のウィッグが強風になびき、背後の青空と白雪と素晴らしい色彩の対比を描き出しました。しかし高原の紫外線は強く、最終的な質感を取りつつ二次元特有の繊細さを残すため、髪の反射や顔の影の処理にかなり気を配りました。高原ではメイクが崩れやすいため、仕上げのキープ力を意識的に高め、マットで透明感のある肌感を維持し、アンバーのカラコンと合わせて瞳を明るく見せました。
ポージングでは、片脚立ち、大股での前進、振り返り、最後の手を振る寄りなど、いくつかのバリエーションに挑戦しました。特に1枚目の写真は強風の中で姿勢を保つのが力仕事で、風に揺れるスカートとほうきを綺麗に固定して捉えるシャッターチャンスが試されました。その後のポーズは比較的リラックスしたもので、水辺に立って振り返ったり、風に帽子をなびかせたりしました。黒のストラップ太ヒール靴も草地を歩く際にレトロな味を出してくれました。
玉竜雪山は背景として恵まれたアドバンテージがあり、遠くの雪峰と近くの芝生の奥行きが環境のリアルさをしっかりと伝えてくれます。芝生や砂地の中の小石につまずきそうになることもありましたが、写真に収めるプロセスの全体が非常に楽しいものでした。架空のキャラクターをリアルな自然環境に落とし込むこの手法は、屋外コスプレにおいて私が最も魅力を感じる部分であり、次元の壁を打ち破り、キャラクターの存在感をより一層ドラマチックにしてくれます。
当日は小さなエピソードもあり、撮影中に地元の通行人の方々と出会い、「何をしているの?」と興味津々に話しかけられました。コスプレの撮影であることを説明し、時には『東方Project』の設定をアピールしたりと、こうした交流自体もとても楽しい思い出になりました。異なるロケーション環境はカメラマンの技術だけでなく、コスプレイヤーの体力や現場での応対力も試されますが、今回の高原撮影で屋外ロケの経験をまた一つ積み重ねることができました。あの日の陽光も水面の波紋も、すべてがこの写真集の中に見事に溶け込み、とても満足のいく撮影となりました。