アリスクドリャフカの姿で香港 Key Liveの会場に到着し、この旅は出発前から期待に胸を膨らませていました。今回は洋葱先生がデザインしたアリスクドリャフカの衣装を着ました。初めてこの設定のチラ見せ画像を見たとき、その爽やかで愛らしいスタイルに一目惚れしてしまったのです。ずっと憧れていたKey社と能美クドリャフカの「生みの親」に会いに行くのだから、この完璧な衣装と装備を準備しないわけにはいきません。ブルー系のメイド風ワンピースに重ねられた白いフリル、頭のトレードマークである薄水色の大きなリボンと星のヘアアクセサリー。全体のスタイリングはクラシックな童話感がありつつ、クドリャフカならではの躍動感も漂わせています。白いウィッグとパッツン前髪のフェイスライン補正も抜群で、青いカラコンを着用して鏡を見たとき、まるでキャラクターが画面から飛び出してきたかのように自分でも感じました。
衣装のディテールについて言えば、洋葱先生は本当にクドリャフカを描く神様です。襟元の鮮やかな黄色いリボンと袖口の黒いリボン要素が互いに呼応し、スカートのレイヤー感とフリルがとても繊細に処理されています。全体のスタイリングに合わせるため、あえて白のオーバーニーソックスと黒のフラット革靴を選び、白ストッキングコスプレとしてイベント会場やホールの人混みの中でも高い存在感を放っていました。この衣装を身にまとって香港の街並みや会場を行き交い、お揃いのアリスクドリャフカのぬいぐるみを手にするだけで、自分が本当に『リトルバスターズ!』の世界の一員になったかのような気分でした。
しかし、入場後の実際の体験は想像していたものとはかなりの落差がありました。素晴らしい観覧位置を期待して奮発して1,000ドルのSVIPチケットを購入したのですが、実際の会場ではSVIPの体験価値はマイナスと言ってもいいほどでした。席はかなり後ろの方に配置され、視界も酷く遮られていました。現場は大変混雑しており、人混みの中でスマホを掲げて撮影するだけでも一苦労で、ライブの没入感を楽しむどころではありませんでした。前方に掲げられた無数のスマホ画面を見て、一瞬あきれて笑ってしまうほどで、まるでスマホの新製品発表会に来たかのような気分でした。周りの仲間たちもこのSVIPチケットのコスパについて不満を漏らしており、主催者様には今後、単に価格でランク分けするのではなく、観覧動線や座席区分をより合理的に設計していただけることを切に願っています。
観覧体験には少々不満が残ったものの、ステージの照明が点灯し、青い紙吹雪が空に舞い散ると、会場内の熱気は一瞬で最高潮に達しました。ステージ上でLiaさん、多田葵さん、Ritaさん、riyaさんといった歌手の方々が手を繋ぎ観客に挨拶する姿、背景スクリーンに浮かび上がる懐かしいメインビジュアル、そして記憶に深く刻まれたメロディーが耳に届くと、やはり胸の奥から深い感動が込み上げてきました。自分では普段比較的冷静なファンだと思っていましたが、Key Liveの現場に立つと、この情熱とノスタルジーの衝撃には抗えないと痛感しました。これぞいわゆるKeyファンの体に刻まれた宿命なのかもしれません。主催者のチケット販売や現場運営にどれだけ不満があろうと、あの音楽が鳴り響いた瞬間、嫌なことはすべて吹き飛び、かつて物語やキャラクター、探して音楽に心を動かされた青春時代に一気に引き戻されてしまうのです。
今回の香港の旅は疲れましたが、能美クドリャフカ コスプレの姿でこの素晴らしい集いを現場で体感できただけで、私にとっては十分でした。持参したグッズたちとも一緒に記念写真を撮り、あのピンクの小さなモンスターのぬいぐるみは人混みの中でも特に目立っていました。今回、この大好きなアリスクドリャフカのデザインへの愛を裏切ることはありませんでした。現実には少し残念なこともありましたが、作品への愛はいつだって本物です。