10月2日のTYPE-MOONオンリーイベントでのコスプレ撮影では、ネロの体操服スタイルを選びました。衣装の主役は白いクロップド丈の半袖Tシャツで、襟元と袖口には赤いパイピングが施され、胸元には黒い日本語の文字がプリントされています。ボトムスにはサイドに白の2本ラインが入った赤いフィット感のあるブルマ(スポーツショーツ)を合わせ、足元は白地に赤ラインの体操シューズと白のクルーソックスをコーディネート。赤と白の鮮烈なバイカラーが、イベント会場の照明の下でひときわ鮮やかに映えました。首元には赤白青のトリコロールリボンがついた金メダルを下げ、頭には赤いスポーツヘアバンドをオン。金髪ショートヘアにグリーンのカラコンを合わせ、ダークカラーのネイルを施して細部のディテールまで追求しました。
撮影場所は展示会場内。コンクリートの床と天井に並ぶ工業用照明が主な背景となりました。カメラマンの小風さんは複雑な現場の照明の扱いに長けており、ストロボを駆使して背景の露出を抑えつつ、人物のハイライトや美しい肌の質感をクリアに際立たせてくださいました。体操服本来のアスレチックな魅力を引き出すため、ポージングにも徹底的にこだわり、立ち姿でのY字バランスや黒い折りたたみ椅子を使った開脚(スプリット)を作品のハイライトに据えました。開脚ポーズは柔軟性だけでなく、衣装がめくれて不自然なシワが寄らないよう平らに保つ配慮も必要で、赤白のショーツがスプリットやハイキックの瞬間にレッグラインの美しさを鮮烈に強調してくれました。
高難度の柔軟ポーズに加え、赤白の旗も欠かせない小道具でした。旗を大きく翻すことで、スポーツ競技のようなダイナミックな躍動感が画面に宿ります。折りたたみ椅子に腰掛けたアップのカットでは、カメラマンさんがローアングルからの煽り構図を選択。脚の伸びやかなラインを美しく見せつつ、ショーツのカッティングとおへそが見えるショート丈トップスの抜け感を活かして、抜群のスタイルバランスを自然に切り取っていただきました。多彩な構図を狙うため立ち位置をこまめに調整し、会場内の機材ケースや通路を背景に活かしながら通行人の写り込みを極力回避しました。
実際の撮影は想像以上に体力を要しました。大勢の来場者で賑わう中、小道具を抱えて移動し、ダイナミックなアクションポーズを連続して決めるため、全身にかなりの疲労が溜まりました。フロアでのポージングの前にはショーツの裾を丁寧に整え、めくれ上がりによる着崩れを防ぐなど、体操服の撮影ならではの細やかな気配りを徹底。熱気あふれる会場内で動き続けたため汗でメイクが崩れやすく、ベストな状態を維持するためにこまめなメイク直しが欠かせませんでした。この体操服姿で会場を歩いていると、多くの型月ファンの方々から温かくお声がけをいただき、胸がいっぱいになりました。ネロを演じるにあたっては、自信に満ち溢れた快活なオーラを意識し、表情は堂々と華やかに、身のこなしは軽快かつキレのある動きでスポーツウェアの軽やかさに寄り添いました。
ロケ地の選定からアクションの追求に至るまで、体操服のスポーティーな躍動感と赤白配色のビジュアルインパクトを存分に表現した今回のシリーズ。現場で的確なポーズ指導と素晴らしい瞬間を切り取ってくださったカメラマンの小風さんのおかげで、大好きなネロの姿をイベントの記録として最高の形で残すことができました。会場のリアルな熱気をそのまま閉じ込め、自身の表現力を試す絶好の機会となりました。今後も様々なスタイルのスポーティーなキャラクターに挑戦し、撮影の表現の幅をさらに広げていきたいです。