今回のアズールレーン・寧海の撮影では、厨房の給仕服とチャイナドレスの普段着という、雰囲気の異なる2つのスタイリングに挑戦しました。
まずは給仕服のコーディネートから。紫と黒を基調としたノースリーブのトップスに白のセパレートスリーブを合わせ、襟元には中華風のチャイナボタン、裾周りにはメイド風のフリルをあしらっています。この設定に寄り添うため、パンダのレッグリングを用意し、白のオーバーニー丈ストッキングを合わせました。ロケーションには中華料理店の厨房を選定。立ち働く活気ある日常の空気感を再現するため、何段にも重ねた白いお椀と蒸籠を抱えて撮影に臨みました。重ねた器はずっしりと重く、水平を保つために常に腕に力を込め続けていたため、撮影後はまるで筋トレを終えたような疲労感でした。厨房のコンロからは炎が立ち上り、湯気と油の香ばしい煙が漂う中、中華風のペンダントライトの光がお椀や皿に柔らかく反射して抜群の臨場感を醸し出してくれました。お皿を支えながら笑顔と姿勢を美しく保つには、確かな体幹のキープが求められました。
続いてチャイナドレスのスタイリングです。紫のミニ丈チャイナドレスには大胆なハイスリットが入り、生地には金色の龍紋が織り込まれ、上から白いファーフード付きのロングコートを羽織りました。足元には黒のオーバーニー丈ストッキングとゴールドリング付きのハイヒールをコーディネート。ロケ地には伝統的な中国庭園を選び、昼の部では紅葉や築山を背景に透き通るような自然光を浴びながら、扇子を手にして撮影しました。夜の部では背景の提灯が灯り、パンダのぬいぐるみを抱いて幻想的な夜景カットを収めました。チャイナドレスはタイトなシルエットで、ハイスリットが歩く所作に合わせて脚のラインを美しく見せてくれるものの、石畳の上をヒールで行き来し続けたため足には相応の負担がかかりました。
どちらの衣装でもおさげのツイン三つ編みウィッグをベースに、青いリボンと鈴を模した髪飾りをセット。撮影中はウィッグの毛流れや衣装のディテールを整えるのに多くの時間を費やし、特にチャイナドレスのスリットの見え方やストッキングの履き口のラインが乱れないよう細心の注意を払いました。最後には夜景の花火と合成したカットも撮影し、豪華なホールケーキの前に佇んでケーキを捧げ持つ姿は、先ほどの厨房の飾らない親しみやすさとは一変した華麗な世界観に仕上がりました。
撮影全体を通じて、給仕服でもチャイナドレスでも所作や表情のニュアンスにしっかりと変化をつけ、キャラクターが見せる多彩な一面を丁寧に切り取ることができました。