今回の寧海(寧海コスプレ)の撮影テーマは「雲遊山海」とし、パンダの要素を随所に取り入れながら、人と自然が優雅に調和する空間美を追求しました。衣装は2パターンを用意。1着目は白と紫を基調とした中華風トップスに黒のショートパンツ、頭にはパンダ耳のカチューシャ、足元には白のルーズソックスを合わせ、快活で愛らしい少女感を演出しました。2着目には紫とゴールドの改良型チャイナドレス(旗袍)をセレクト。スカート部分には龍の刺繍が施され、襟元にファーをあしらった白のロングコートを羽織り、足元には黒のニーハイストッキング(黒ストッキング)を合わせました。このストッキングのテクスチャは陽光を浴びて繊細な光沢を放ち、脚のラインをしなやかに引き締めてくれます。ロケーションには竹林と伝統的な古典庭園を選定。竹林エリアには本物のジャイアントパンダが暮らしており、同じフレームに美しく収まるアングルを探し出すため入念に構図を探りました。パンダは生き物ゆえに動きが予測できず、笹の葉を透かして落ちる木漏れ日も散漫になりがちだったため、開放寄りの大口径F値で背景を柔らかくボカしつつ、前ボケに竹の葉を配して画面の奥行き感を強調しました。庭園でチャイナドレスを撮影した際は、石橋と水面の照り返しが上質なレフ板効果を発揮。しかし当日は気温がかなり高く、ファー付きコートは着て間もなく汗ばんでしまう上、立ち襟の芯地が硬いため、気品ある立ち姿を維持すべく終始背筋を伸ばし続ける忍耐力が求められました。小道具にはサイズ違いのパンダぬいぐるみを複数準備。チャイナドレスで抱きかかえる際は、衣装の主役である広範囲の龍刺繍を腕で隠してしまわないよう配慮しつつ、黒ストッキングの引き締め効果を活かして全体のプロポーションをすらりと見せる所作を意識しました。木製ベンチに腰掛けたカットでは、片手に笹の枝を持ちながら、優しさとキャラクター特有の凛とした芯の強さを瞳に宿す表情管理を行い、スリットから脚が不自然に見えないよう神経を研ぎ澄ませました。終始テンポ良く笑顔の絶えない撮影となり、完成度の高い作品に仕上がっただけでなく、間近でパンダの生態にも触れることができた極めて特別な一日となりました。