今回の『ゼンレスゾーンゼロ』妄想エンジェルのニューアルバムジャケット撮影プロジェクトは、終始充実感にあふれた楽しい体験となりました。新アルバムのリリースに合わせたグループ撮影という設定のもと、3人の衣装は統一感を持たせつつ、それぞれの個性が際立つよう綿密に仕立てられています。今回私は千夏(スンナ)を担当し、ピンクのウィッグにヘッドセット型の装飾をセット。キャラクターの個性を引き出すため、衣装には幾何学的なラインや星のモチーフをふんだんに取り入れ、背中には可憐な白い羽根を添えました。手元には発光ギミック付きのマイクプロップを携え、足元にはリボンがあしらわれた白の厚底シューズをコーディネートして、すらりとした美しいプロポーションを演出しました。
一緒に撮影した2人の合わせメンバーのスタイリングも個性豊かでした。左手のメンバーは淡いグリーンのロングヘアに天使の輪(ヘイロー)を戴き、白シャツに赤ネクタイ、黒のボリューミーなパニエミニスカートを合わせ、足元にはピンク×白のボーダーニーハイとピンクのレッグリングを効かせて強烈な視覚的インパクトを放っていました。右手のメンバーは黒髪ショートにピンクのメッシュを入れ、クロップド丈のトップスとショートパンツに、アシンメトリーな黒のストッキング(タイツ)と赤いレッグウォーマーを組み合わせ、猫耳フォルムのアイコニックなマイクを構えた非常に存在感のある佇まいでした。
ロケ地には開放的な屋外のストリート商店街をセレクト。オレンジ色のバス停ベンチや道路標識が並び、背後の看板に刻まれた「都市癒やし計画」などのメッセージが、アルバムに込めた元気いっぱいの世界観と完璧に調和してくれました。屋外撮影は現場のチームワークが何よりも大切で、強い陽光が降り注ぐ中、3人で立ち位置やポージングを細かく調整し続けました。座りポーズと立ちポーズをリズミカルに組み合わせることで、衣装のディテールを隠さず見せつつ、画面全体のバランスを心地よく整えました。カメラマンさんからも構図に関して的確なディレクションをいただき、3人横並びの王道ショットから、柱を前ボケに活かした奥行きある構図まで多彩なバリエーションを切り取ってもらいました。
厚底シューズとボリュームのあるスカートを身にまとって移動するのは体力勝負で、屋外のアスファルトで躓かないよう常に足元に気を配りました。撮影の合間にはお互いのウィッグの乱れやスカートのドレープを整え合い、すべてのカットで最高のコンディションを保てるよう助け合いました。グループ撮影の難しさは、3人全員がベストな表情管理を保ちつつ、息の合った空気感を同時に作り上げることです。納得のいくアルバムジャケットを形にするため、ポージングや視線の交わし方を何度も試行錯誤しました。
現像後のデザインワークでは、ドット絵のピクセルアートやUIインターフェースのグラフィック要素を散りばめ、音楽プレイヤーやダイアログウィンドウを模したレイアウトを施すことで、まるで本物の音楽CDジャケットのような完成度へと昇華させました。阿吽の呼吸で合わせてくれたメンバーと、素晴らしい写真を撮り下ろしてくださったカメラマンさんに心から感謝しています。みんなの情熱が凝縮されたこの妄想エンジェルの新たなビジュアルを、たくさんの皆さんに楽しんでいただければ幸いです。