このポスターは『ウマ娘 シンデレラグレイ』のオグリキャップをテーマにしたCGコスプレ作品です。投稿の説明にある1990年代のレトロな競馬新聞の雰囲気に合わせるため、企画段階からポスター調の構図や斜めアングルを意識して撮影を進めました。衣装の準備について言うと、白地に金色の縁取り、赤の裏地が付いた制服ジャケットには張りのあるスーツ生地を選びました。これにより、力強いクラウチングポーズをとった際にも衣装のラインにシワが寄りにくく、陰影のメリハリが美しく出ます。ボトムスには黒のストッキングと厚底の白シューズを合わせました。黒ストッキングはこの構図において重心を下げ、脚のラインを長く見せる効果があり、やや見上げるようなローアングルと合わさることでキャラクターのプロポーションを際立たせています。銀白のロングウィッグはレイヤーカットを施し、毛束と金色の菱形ヘッドドレスを合わせることで、稲妻を模したライティング下でのシャープさを高めました。
撮影は予想以上にハードでした。片手を床につき、もう一方の手で拳を突き上げるポーズは、体幹とバランス感覚が強く求められます。CGコスプレの質感を出すため、カメラマンは硬質な光源に加えて青と白の背景照明を使い、体の輪郭にシャープなエッジライトを入れました。このしゃがみポーズだけでも何十回と調整を重ね、鋭い表情や斜め上を見つめる視線をキープしつつ、大きな動きでヘッドドレスやウィッグがズレないよう注意しました。現場ではスタッフが小道具を振って躍動感のある動きを演出してくれました。オグリキャップというキャラクターの最大の魅力は、「世紀末の怪物」と称される内に秘めた爆発力にあります。しかし画面上で大げさになりすぎないよう、表情の筋肉を引き締め、静けさの中に鋭さを秘めた眼差しを意識しました。
『ウマ娘 シンデレラグレイ』は設定が非常に繊細で、キャラクターの成長や巡り合う人々を丁寧に描いています。撮影当日はオグリキャップのレース回を改めて読み返し、挑戦のために生きる彼女の不屈の闘志を掴もうと努めました。現場での廃墟の背景作りにもこだわり、古いコンクリート壁をベースにしましたが、後処理で大きく加工され、まさに「新生」を思わせる仕上がりになりました。ロケでの合成素材撮影はスタジオよりも難易度が高く、途中で諦めかけそうになりながらも完成させたこだわりの企画です。レタッチの作業量は膨大で、人物を新聞ポスターの背景に自然に馴染ませるため、元の背景の不要物を除去した上で、ひび割れた壁や稲妻のパーティクルエフェクトを追加し、地面の影も丁寧に処理することで、まるで衝撃に包まれたレース場に本当に立っているかのような臨場感を出しました。文字のタイポグラフィにもこだわり、当時の古新聞のフォントスタイルを参考に、黒・赤・黄の配色で強烈なインパクトを持たせました。完成写真における脚のストッキングの質感は、部分的な焼き込みとシャープ化によって引き出したもので、根気のいる作業でしたが、重厚な空気感はまさに世紀末の時代背景にふさわしいものとなりました。リアルな撮影現場と後処理のCGエフェクトを行き来するこの感覚こそが、本格的な二次元コスプレの最も魅力的な部分だと実感しています。