七草ナズナのオリジナル衣装アレンジは、自由度が高く表現の幅を大きく広げてくれました。OOC前提の設定だからこそ、気ままで個性的なコーディネートを追求できます。今回は王道のダーク系サブカルファッションをセレクト。ゆったりとしたオーバーサイズの黒Tシャツに厚底レースアップブーツ、そして最大のハイライトである黒ストッキングのニーハイとレッグリングを組み合わせました。ストッキングとレッグリングのコンビは、全体のコントラストを引き締めるだけでなく脚のラインを美しく補正し、魅惑的でセクシーな視覚効果をもたらしてくれます。カメラマンさんはZV-E1に85mm F1.4のレンズを用意してくれましたが、この機材は屋外ロケにおいてまさに無敵でした。85mm特有の強い圧縮効果で背景を綺麗にボカし、生い茂る木々の緑の中から被写体をすっきりと浮かび上がらせてくれます。午後の撮影だったため、木漏れ日が斑状に降り注ぎ、顔や脚元に当たる光の質感がヴィンテージ映画のように美しく映えました。
キャラクターの性格がミステリアスな分、表情管理にはかなり気を配りました。最初はクールに徹するか茶目っ気を出すかをカメラマンさんと話し合いましたが、最終的には吸血鬼らしい見下ろすような視線に、首を傾げたり両手でサインを作ったりする少女のいたずらっぽさを織り交ぜるハイブリッドなアプローチに決定。このニュアンスを出すには瞳の表現が最も重要で、青いカラコン越しにほんのり下三白眼を意識することで、一気に『よふかしのうた』らしい雰囲気が宿りました。いくつかのバリエーションを撮影し、片膝立ちでレンズをまっすぐ射抜くカットではレッグリングと黒ストッキングの魅力を余すところなく表現。足首を掴んで片足立ちするポーズは体幹が試されましたが脚のラインが一番綺麗に伸び、両手を前に伸ばす仕草はまるで獲物を狩る吸血鬼や少年をからかっているかのような躍動感を生み出しました。
ビッグシルエットのトップスは油断すると裾がずり落ちてしまうため、納得のいくレッグラインを見せるためにこっそり裾を引っ張りつつ冷ややかな表情をキープするという、撮影ならではの楽しい試行錯誤もありました。今回のオリジナル衣装の最大の挑戦は、「危険でありながら魅惑的」という二面性の表現でした。そのためレタッチでも黒ストッキングのシアーな透け感を丁寧に残し、白い肌の輝きを際立たせました。全体としてラフでダーク、そして色気のある仕上がりになっています。
今回のブログは、レッグリングと黒ストッキングを身にまとって本格的な撮影に挑んだ高揚感を記録するためのものです。世界観に合わせてウィッグは淡いパープルのツイン三つ編みにセットし、鮮やかな青のカラコンを合わせて寒色と暖色が交差する鮮烈なビジュアルを作りました。木々の隙間から差し込む光は天然の補助照明となり、黒ストッキングに当たった時の独特な透け感と、レッグリングの金属リベットが放つ洗練されたインダストリアルな質感が絶妙にマッチしました。オーバーサイズTシャツによる着膨れを防ぐため、立ち姿や膝立ちの際は脚を前や斜めに伸ばしてパースを効かせ、脚長効果とともに黒ストッキングとレッグリングの存在感をアピールしました。
ふと肩の力を抜いた瞬間のアンニュイな表情もカメラマンさんが見事に切り取ってくれました。作り込んだポーズ以上に、常にどこか気だるげでいながら圧倒的な魅力を放つ吸血鬼の設定にしっくりハマっています。今回の裏テーマは「晩夏の木漏れ日の中で、ダークな気品を纏いながらまどろむ小さな吸血鬼」。着こなせるか不安だったところから完全に役に入り込めた探求の時間は本当に貴重でした。良い写真を創り上げるには被写体とカメラマンの深い信頼関係が不可欠です。すべての視線や所作に寄り添ってくれたカメラマンさんに心から感謝します。この衣装を纏いポーズを取る中で、私自身も本当に夜の街を駆ける『よふかしのうた』の少女になれたような、不思議で素敵な七草ナズナコスプレの撮影体験となりました。