【時崎狂三 コスプレ】85mm単焦点で切り取る、甘くてかわいい猫耳メイドの空気感 - 1 枚目
【時崎狂三 コスプレ】85mm単焦点で切り取る、甘くてかわいい猫耳メイドの空気感 - 2 枚目
【時崎狂三 コスプレ】85mm単焦点で切り取る、甘くてかわいい猫耳メイドの空気感 - 3 枚目

今回のイベント撮影に85mmの単焦点レンズを持ってきたのは大正解でした。特にRF 85mm ポートレートレンズ(RF85 f/1.2)は、複雑な照明が入り乱れる屋内の会場において、非常に透明感のある幻想的な質感を描き出してくれます。今回のスタイリングは猫耳メイドの要素を取り入れつつも、彼女らしい小悪魔的な躍動感を大切にコーディネートしました。

スタイリングは王道の黒白猫耳メイド路線。黒髪のツインテールにパッツン前髪、指示された鮮烈な赤い瞳が、表情管理(メイク)における最大の「魂」です。襟元の大きな赤いリボンと金の鈴がアイキャッチとなり、黒白のモノトーンに愛らしい華やかさを添えています。白いパフスリーブのブラウスに黒いフリルミニスカートを合わせ、スカートの立体的な広がりを美しく表現。さらに赤いリボンがあしらわれた黒ストッキングを合わせることで、脚のラインをすっきりと長く見せています。

撮影場所は人が密集する巨大な展示ホールで、背景は常に雑多で多くのレイヤーや一般のお客様が行き交っていました。そんな中、RF 85mm ポートレートレンズ(RF85 f/1.2)の圧倒的な大口径(大光圈)がその実力を遺憾なく発揮してくれました。絞りを開放にすると、背後の複雑な照明や人混みがとろけるような美しい円形ボケ(丸ボケ)へと変わり、被写体である私を雑多な環境からクリーンに浮かび上がらせてくれます。ファインダー越しに、まるでクリームのようにとろけるボケ味(焦外)を眺めるのは、最高に贅沢な時間でした。

今回の写真の中では、2枚目を特にお勧めしたいです。このバストアップの動的なスナップが、衣装の魅力を最も象徴的に捉えているからです。体をわずかに前に傾け、両手でトレーを捧げ持つポーズは、見ている人とのインタラクティブな距離感を演出してくれ、黒ストッキングやスカートのギャザーの陰影も自然に表現されています。1枚目の全身カットも全体のシルエットがよく分かりますが、2枚目の方がより生き生きとした躍動感があり、手元と体のアングルが絶妙に調和しています。3枚目のウインクをしたクローズアップはSNSのアイコンにぴったりで、サイド逆光に照らされた肌の質感が綺麗に残り、光を孕んだ赤い瞳がクリアに写っています。

実際の撮影において、85mmという焦点距離はフルサイズでもAPS-Cでもポートレートにおいて無敵の存在ですが、このような混雑したイベント会場で全身を収めるために一歩下がるのは至難の業です。通行人にスカートの裾を踏まれたり、肩がぶつかったりすることもしばしば。ベストな撮影位置(机位)を見出すためには、人波を避けるだけでなく、常に光の差し込む方向を意識しなければなりません。幸い、今回のイベント撮影では事前にお互いの理想とする世界観をしっかりと共有できていたため、カメラマンさんとの呼吸もぴったりで非常にスムーズに進行しました。

レタッチのプロセスにおいては、過度な美肌補正や変形は行わず、衣装の細やかなレイヤードや色彩の美しいコントラストをありのままに残すように配慮しました。黒・白・赤の3色のハーモニーは、会場のやや温かみのある照明の下で、かえってクラシカルで高級感のある質感に仕上がります。私にとってコスプレ(cosplay)とは、ただ衣装を着るだけではなく、レンズの前でキャラクターと自分自身が完璧に重なり合える、心地よい調和の瞬間を見出すことです。今回はウィッグがいつもよりボサボサ(炸毛)にならず、ストッキングの伝線もなく、非常に高い完成度で臨むことができました。このかわいいイベント写真は、今回のイベント出展を締めくくる最高の思い出となりました。シャッターが切られる一瞬一瞬が、その時だけの本当の楽しさを記録してくれています。