本日の作品は、山奥の清らかな渓流で撮影したロケーション写真です。コンセプトは至ってシンプルで、「JK制服を纏って自然の清流で戯れる瑞々しい日常」を切り取るため、真っ赤なスクールバッグとブラウンのローファーを手に現地へ向かいました。濃紺のセーラー服にプリーツスカート、胸元に白のスカーフを結び、差し色として鮮烈な赤のリュックを背負うことで、大自然の中で赤と青の鮮やかなコントラストが際立つようにコーディネート。脚元には全体のトーンを引き締める黒ストッキング(パンティストッキング)を合わせましたが、ストッキングを履いたまま入水することがこれほど過酷な挑戦になるとは思いもよりませんでした。川底の岩は苔で滑りやすく足場も不安定で、とりわけ底の平らなローファーで濡れた石の上を歩くと摩擦がほとんど効かず、一歩進むたびに両手でスカートの裾を必死に持ち上げてバランスを取らねばならず、冷や汗をかきながらの移動となりました。
撮影機材にはソニーα6700を使用。AF性能が極めて俊敏なため、複雑な木漏れ日が揺れる水辺でも、水飛沫を上げる瞬間やスカートの裾をキュッと絞る所作をストレスなく捉えてくれました。合同撮影会の温かな空気感の中、仲間同士でアングルを探り合いながら進行。大岩の上に腰掛けたカットでは、冷たい水流が足首を浸し、山風が吹き抜けるたびに思わず身震いしてしまうほどでした。水を含んだ黒ストッキングは素肌にしっとりと張り付き、靴の中も水浸しに。岩の上でしゃがみ込んでスカートを絞るカットでは、プリーツやストッキングの繊維を伝って滴り落ちる水滴の粒を、レンズが見事に美しく切り取ってくれました。足元があまりに滑るため、途中からは靴を脱ぎ捨てて素足で水中に立ちましたが、川底の砂利が足裏に食い込む痛みに耐えながら、作品の美しさを信じて笑顔をキープしました。
メイク面では、水辺の湿気と水飛沫による化粧崩れを防ぐためウォータープルーフのベースを仕込み、合間にルースパウダーでテカリを抑えました。こうした屋外写真で最も試されるのは繊細な表情管理です。冷たく濡れた岩の上に腰掛け、水中の両足が痺れるほどの冷たさを感じながらも、カメラの前では至福の涼しさを楽しんでいるかのような穏やかな微笑みをたたえ続けました。脱いだ靴を手にした横向きのカットでは、水に濡れた黒ストッキングがレッグラインをシャープに引き締め、美しいシルエットを際立たせる嬉しい発見もありました。ピンクの虫取り網を手にしたカットは、現場にあった小道具をその場で拝借したアドリブでしたが、渓流のせせらぎと相まってノスタルジックな日常感を醸し出してくれました。今回のロケは転倒防止や機材の水濡れ対策など想定以上にハードだったため、同じような撮影に挑む方は滑り止めのマリンシューズや予備の着替え、タオルを必ず持参することをお勧めします。全身ずぶ濡れになりながらの撮影でしたが、撮って出しの画面に映る水遊びやスカートを整える自然体の瞬間には、作為的なポージングにはない生きた輝きが宿っていました。これこそが渓流撮影の醍醐味であり、仲間とともに過酷さを楽しんだ時間は何ものにも代えがたい大切な創作の思い出です。