今回の撮影は週末のアニメスターシティで行いました。当時はすでに日が完全に落ちており、現場には環境光しかありませんでした。カメラマンさんはヴィルトロックス(Viltrox)の50mm F2 Airを持参し、定常光もストロボも一切使わないという極めてシビアな光環境でした。あまりに暗いため顔周りにほとんど光が回らず、カメラマンさんはやむなくISO感度を6400まで上げ、シャッタースピードも1/50秒まで落としました。このような限界状況下ではピント合わせが難しく、レンズがわずかに迷う場面もありましたが、粘り強く合わせることで正確にフォーカスを捉えてくれました。昼間やそこまで暗くない場所であれば、AFは極めて快適とのことでした。
正直なところ、高ISOによるレタッチ時のノイズ処理は骨が折れましたが、レンズ本来の解像度、シャープネス、色収差の抑制が素晴らしく、申し分のないクオリティでした。ボケ味は標準的ですが、全体の描写力は非常にしっかりしています。非常に軽量コンパクトなレンズで、長時間の撮影でも負担にならず、価格以上の性能を発揮するまさに「Air」の名にふさわしい一本だと感じました。
被写体側の視点から見ても、夜景撮影のハードルは機材面だけでなく、自分自身の表現力にも強く求められます。メインの光源がないため、顔の向きを常に意識し、首筋や頬を街灯やわずかな反射光に向けて顔全体が闇に沈まないよう細心の注意を払いました。白シャツに黒のフリルスカート、黒ストッキング、細身の黒ハイヒールを合わせ、ウィッグの蝶の髪飾りと相まって抜群のステージ感を演出しました。特に3枚目の脚を交差させた立ち姿は、スカートと黒ストッキングの美しいラインを魅せるため何度も位置を微調整し、ハイヒールで長時間立ち続けたため足がかなり痛みました。手にはマイクを持ち、暗い中でもステージ上で歌い上げるような感情を込めてカメラへ手を伸ばしました。
周囲には多くの通行人や他のレイヤーさんが行き交い、アニメスターシティの夜はとても賑やかでした。撮影条件の厳しさからトラブルも多く大変な撮影となりましたが、完成した写真を見た瞬間、暗闇の中で切り取られた独特の空気感は照明を使った撮影では出せない魅力だと実感しました。機材はあくまで道具であり、厳しい光環境の中でいかにキャラクターの自然な瞬間を捉えるかを探求することこそが醍醐味だと感じました。また、このレンズの軽快さや確かな描写力にも改めて感銘を受け、機動性の高い屋外撮影に最適だと分かりました。
黒ストッキングとハイヒールを履き、スカートとシルバーホワイトのロングヘアを組み合わせたスタイルは、夜の闇の中で脚のラインをとても綺麗に引き立ててくれました。終始歩き回って疲労困憊でしたが、カメラマンさんと共にこのような雰囲気あふれる『バンドリ!』湊友希那 コスプレの作品を完成させることができ、すべての苦労が報われました。