夜桜撮影が深夜12時近くまで続き、見た目はまだ生きていますが、実際には魂がとっくに抜けていました。カメラマンが振り返ると、博麗霊夢が車を運転して去っていくという光景です。今回は『東方Project』の博麗霊夢コスプレに挑戦しました。
前半の2枚は車内で撮影した光と影のカットで、明るい内装のトーンが青白配色の「青霊夢」の衣装と見事にマッチしました。車内の光環境は特殊でしたが、顔に均一に光を回すためにカメラマンさんがオフカメラストロボを使用し、暗い空間に上質な立体感を生み出してくれました。ダッシュボードのパンダのぬいぐるみはたまたま持っていた小道具で、程よい抜け感と日常感をプラスしてくれました。
車内撮影を終えた後、そのまま夜桜撮影のロケへ急ぎました。夜の桜の木は背景が非常に暗く、人工光源で花びらを照らす演出は昼間以上に映え、画面全体に静謐な情緒を醸し出してくれました。青霊夢のスタイリングだったため、全体を寒色寄りのトーンにまとめ、コントラストを控えめに抑えることで、昼間のスタジオ撮影とは全く異なる雰囲気に仕上げました。このセットの後に王道の紅白の衣装に着替えましたが、暗闇に咲く夜桜の背景の中で紅白のコントラストがいっそう際立ちました。
撮影中はアングルを何度も微調整し、メインカメラのRAWデータのおかげで、コスプレレタッチの際に暗部のディテールをしっかり復元しつつ桜のハイライトの白飛びも抑えることができました。深夜の公園にはほとんど人影もなく、撤収する頃には心身ともに疲労困憊でしたが、車に戻った瞬間はホッとした解放感に包まれました。RAWデータを現像ソフトに読み込み、色彩や光と影の微調整にかなりの時間を費やしました。今でも東方(車万)を愛し続ける界隈の仲間たちはみんな情熱的ですが、こうした『東方Project』へのこだわりと愛があるからこそ、二次元日常を彩る写真撮影に特別な意義が生まれるのだと思います。今回の夜桜撮影は深夜に及び工程もハードでしたが、最終的な仕上がりは予想以上に素晴らしいものになりました。