今回の屋外撮影はちょうど陣雨に見舞われましたが、透明傘の上の水滴が天然のフィルターになってくれました。もともとは雨の日の光が透き通らないのではないかと心配していましたが、実際に撮ってみると、濡れた紫陽花と竹林の深い緑の背景が、かえって水色の髪色と白いスカートの裾を美しく際立たせてくれました。
この衣装はディテールが多く、特に袖口の白いポンポンや胸元の赤いハートが特徴です。キャラクターのいたずらっぽい雰囲気を再現するために、コーディネート時にはあえて光沢のあるサテン生地を選び、歩いたときに自然なシワの反射が生まれるようにしました。
背中の水晶の翼は今回のスタイリングの難関でした。屋外の自然光の下で美しい虹色の屈折を確実に出すために、多層の透明アクリル板を重ね合わせ、細いワイヤーで固定しました。これにより、傘を差していても翼のバランスが崩れることはありませんでした。
メイクに関しては、全体のトーンに合わせるためにクールトーン of ピンク系アイシャドウとライトブルーのカラコンを選び、目の下にうっすらとチークを入れることで、「寒さで赤くなった」ようなキュートな血色感をプラスしました。撮影中は雨が降ったり止んだりでしたが、傘の表面に溜まった水滴が今にも滴り落ちそうな瞬間をスナップ撮影するために、カメラマンさんと何度もアングルを調整し、最終的に最も自然な表情を見せるこの透明傘撮影のカットを厳選しました。
東方Projectの設定において、このキャラクターはいつも自信満々で少し得意げなところがあるため、表情ではあえて笑顔を抑え、より静かな眼差しにすることで「自分が強いことを知っている」という余裕を表現しました。今回の紫陽花の屋外撮影は、スタイリングから撮影まで計2週間かけて準備しました。これには翼のカーブの手動調整や、異なる光の下での透明度のテスト、さらには紫陽花の見頃に合わせた事前のロケハンなどが含まれます。
雨のせいで機材の搬入の難易度は上がりましたが、最終的な完成写真に漂うしっとりとした空気感は、スタジオ撮影では絶対に代えがたいものです。夏の終わりの雨の日ならではの清涼な空気感を感じていただければ幸いです。また、私のメイクや小道具のディテールが原作の可愛い設定を裏切っていないことを願っています。