今回お届けするのは『アークナイツ』テレジアコスプレの写真作品です。撮影場所には黄金色に輝く草原の木立ちを選びました。公式設定の「雪山降臨」のような雪山風景とは異なるものの、どこか哀愁と静けさを湛えた空気感が「往昔に留まる」というテーマに見事に合致していました。
メイクとスタイリングでは、赤い角、白髪、そして赤い瞳が大きなポイントでした。質感をリアルに再現するため、アイシャドウやシェーディングに工夫を凝らし、顔立ちに凛とした清冷な雰囲気を漂わせるよう意識しました。衣装は白と黒を基調としたロングドレスに黒のレザートップスを合わせたもので、裾が長いため草むらを歩く際に引っかかりやすく、所作の一つひとつに細心の注意を払いました。写真からは分かりにくいかもしれませんが、ボトムスには黒のストッキング コスプレにブーツを合わせており、野原での草原撮影だったため脚を何箇所も蚊に刺されてしまいました。
撮影当日は天候に恵まれ、主に自然光を活かして撮影を行いました。人物を際立たせるため、カメラマンさんは開放F値の大きなレンズで背景を柔らかくぼかしてくれました。佇みながら誰かを待ち焦がれ、過去を回想するような情景を表現するため、小道具として白い造花の花束を用意しました。黄金の草原で振り返りレンズを見つめた瞬間、私はまるで雪山から訪れたテレジアとなり、この並行世界でいつか訪れる再会の日を静かに待っているような心境でした。
完成した写真の色調も非常に気に入っています。写真編集では極端なフィルター加工を避け、ハイライトをわずかに抑えつつ草原の黄金色と木々の深いダークグリーンを引き立てることで、どこかレトロでありながら透明感あふれる質感に仕上げました。衣装一式は着脱が少し大変で、袖のレザー生地もしっかりとした重みがありましたが、最高の仕上がりのためにはそれだけの価値がありました。野外でのロケは風が強く、スカートが何度も煽られるなど過酷な環境でしたが、納得のいく瞬間を切り取ることができて心から満足しています。
レンズを通してこのようなテレジアの姿を記録できたことは、かけがえのない特別な体験となりました。過度な装飾に頼ることなく、静かにその場に佇み、遥かなる記憶に思いを馳せる――そんなノスタルジーに満ちた作品の世界観を、ぜひ皆さんに楽しんでいただければ幸いです。