10月1日、武漢ドリームランドコミコンのイベント写真記録です。ここ最近、忙しくてなかなか武漢に帰れなかったのですが、今回の連休を利用して戻ってくることができ、本当に感慨深いものがあります。朝は自然に目が覚めるまで眠り、8時に起きてのんびりと朝食を食べ、それからゆっくりと会場へ向かいました。重慶での撮影時のように、徹夜をしてストロボの配置場所や並び順を確保する必要がなく、こうしたリラックスしたペースのおかげで、一日中とても心地よいマインドで過ごすことができました。
今回の撮影パートナーも、気心の知れたいつもの古い友人たちです。お互いの相性は抜群で、すでに阿吽の呼吸ができています。カメラボディは使い慣れたニコンD850を使用し、レンズはシグマ50mm f/1.4 DG HSM Artとシグマ35mm f/1.4 DG HSM Artの2本の大口径単焦点レンズを持ち込みました。人が多く、背景が雑多になりがちなイベント会場の室内でも、この2本のレンズなら背景を美しくぼかし、被写体を完璧に浮き立たせることができます。ライティングにはゴドックスV850IIIとAD200ProIIの組み合わせを使用しました。会場の天井照明(地明かり)が非常に強く、かつ天井高も極めて高いため、会場の環境光だけに頼るとモデルの顔や体に不自然なテカリや強い影が出てしまいます。そのため、ストロボによるライティングが極めて重要な役割を果たしました。
いわゆる「SNS映え」するような混雑した人気撮影スポットはあえて避け、比較的スペースに余裕のある場所や、人が少ないエリアを選んで撮影しました。イベント会場では、様々な背景機材や周囲のギャラリーがどうしても写り込んでしまいますが、少し角度を変えたり、35mmのやや広めの画角を使って前ボケや背景を取り入れたりすることで、逆にその場の臨場感を引き出すことができます。写真に収めた衣装はどれも非常に精巧で、和風アレンジのロングローブや、羽のついた小悪魔風の衣装、白いドレスとコルセットの組み合わせ、存在感のある巨大なデスサイズ(大鎌)、さらには可愛らしいケーキを模した衣装など、近年のイベントにおける参加者の衣装や小道具のクオリティへのこだわりの深さを実感しました。
撮影中、久しぶりに会った友人たちとおしゃべりをしながらシャッターを切り、みんなとてもリラックスした表情を見せてくれました。こうしたアクションポーズや動きのある瞬間は、カメラマンのスナップ力が強く求められます。モデルにポーズをキープしてもらうのを待っていると、どうしても写真が硬くなってしまいます。そのため、私は35mm f/1.4を手に少し近づき、会話を交わしながら表情を引き出し、彼女たちが体重移動をしたり自然に体をひねったりした瞬間を狙ってシャッターを切りました。シグマのArtレンズは、フォーカススピードとシャープネスにおいて本当に信頼感があり、大開放(f/1.4)でも瞳へのピント合わせが正確で、歩留まりが非常に高いです。
現像・レタッチ処理においては、極端な色補正やエフェクトは行いませんでした。イベント会場特有の照明やグリッドが交差する空間で、過度なダークトーンやシネマティック風に仕上げてしまうと、現場ならではの細かなディテールが損なわれてしまいます。私は現場の持つ金属の質感や衣装の生地の織り目をそのまま残し、背景をわずかに暗くしてコントラストとシャープネスを高めることで、被写体の立体感を際立たせる現像方法を好んでいます。
やはり、この街にずっと暮らしたいと思わせるような魅力があります。慣れ親しんだ環境、なじみのイベント、そして大好きな友人たち。これらすべてが、私にとってかけがえのない大切な思い出です。コミコンは単なる撮影の場ではなく、共通の趣味を持つ仲間が集まる大きな同窓会のようなものです。今回、古い友人たちが今も変わらずこの活動を続けている姿を見て、心から嬉しくなりました。
かつて様々なイベントを飛び回っていた日々を思い返すと、良いロケーションや特定のランドマークで撮影するために、睡眠や食事の時間を削ることも珍しくありませんでした。ですが、今の私にはこれくらいゆったりとしたペースがちょうど良いです。この一連の写真に特定のコンセプトはありませんが、武漢ドリームランドで過ごしたこの一日のリアルな空気感をシンプルに記録したものです。写真の中の精巧な衣装やポージングのすべてに、みんなの情熱が詰まっています。
イベント撮影において、私は完璧な芸術性を追い求めるよりも、その場のリアルな空気感や、撮影中の楽しい掛け合いの方を大切にしています。みんなの楽しそうな瞬間をカメラに収めることは、私自身にとっても大きな癒やしであり満足感です。気取った大作を狙う必要はなく、全体の雰囲気が良く、現像で現場の光をしっかり活かし、主役が際立っていればそれで十分です。また次に戻ってきたときも、このように心地よい時間を過ごせることを願っています。