『オナー・オブ・キングス』公孫離コスプレの初期衣装による今回の作品撮りは、夏のゲームフェス期間中に撮影したものです。当初は会場の雰囲気に合わせて気軽にスナップを撮るつもりでしたが、スタジオでしっかりとした特写カットを撮ることにしました。赤・黒・白が織りなす初期衣装のカラーリングに金色の紅葉飾りが添えられたデザインが大好きで、夏らしさと二次元ならではの洗練された美しさが詰まっています。
まずはヘアメイクから。ウィッグにはオレンジ系のカラーを選び、エアリーバング(透け感のある前髪)とフェイスラインに沿う後れ毛をセット。生え際がより自然に見えるよう、ブローの流れにもこだわりました。頭上のうさ耳は最も重要なポイントで、職人さんに特注し、しなやかな針金芯を入れることで、どんな動きでも美しいカーブをキープできるようにしました。装着時は重心と固定位置を的確に見極めないと傾きやすいため、細かく微調整を重ねて固定しました。
続いて衣装の細部について。赤いドレスは一見シンプルながらも、スタジオの照明を受けると非常にきめ細やかな光沢を放つ特殊な生地を使用しています。胸元のカッティングと金色のハードコルセットは体型補正力に優れ、美しいウエストのくびれをしっかりと強調してくれました。両腕のシースルー袖は軽やかなシフォン素材で、飛び跳ねた瞬間に波のようにふわりと広がります。黒ストッキングは初期衣装の王道スタイルであり、抜群の伸縮性とハイスリットのスカートデザインが相まって脚のラインをすらりと長く見せてくれ、スタイルを美しく見せたい私にとって非常に嬉しいポイントでした。腰元の金色のチャームや和傘の骨組みとの接続部など細部まで忠実に再現されており、構えた瞬間に凛としたお姉さんらしい気品が漂います。
撮影は体力勝負でした。3枚目のような空中に浮かぶ軽やかな一瞬を捉えるため、カメラマンさんの指示で何度もジャンプして位置を調整し、舞い上がるスカートの広がり具合をコントロールしました。着地するたびに襟元が乱れるため、何度も直しながらの挑戦でした。試行錯誤の末、身体をわずかに後ろに倒してふくらはぎを軽く持ち上げる姿勢にたどり着き、身体への負担を減らしつつ黒ストッキングに包まれた美脚のラインを最大限に美しく魅せることができました。
レタッチでは過度な加工を控え、肌本来のリアルな質感を大切に残しました。色調補正では赤をやや温かみのあるトーンに寄せ、背景をすっきりとした清潔感のあるベージュに統一することで、被写体と小道具に自然と視線が集まるようにしました。黒ストッキングの脚もストッキング本来の自然な艶を保ち、リアルな存在感を際立たせています。キャラクター特有の躍動感と愛らしさを表現するために細部まで情熱を注ぎましたので、初期衣装ならではの普遍的なデザインの魅力を感じていただければ幸いです。