今回撮影したこのニヤニヤ教授バニーガールVer.02ですが、実はメイクの決定からスタジオ入りまで、かなりの時間を費やして試行錯誤しました。一番頭を悩ませたのが、この黒いボディスーツの材質です。エナメル、あるいはラテックスのような光沢感は、スタジオ撮影において光の受け方が非常にシビアになります。白ホリはすっきりしていて綺麗ですが、反射のコントロールを誤ると、衣装がただの真っ黒な塊になってしまったり、ハイライトが散らばりすぎてしまったりします。カメラマンさんと何度も話し合いを重ね、最終的に今のライティングに落ち着きました。衣装の光沢感をしっかりと残しつつ、ボディラインの影のグラデーションが自然に出るようにしています。
小物に関しては、茶色のアタッシュケースと黒い細身のステッキを特別に用意しました。キャラクター本来の持つ「仕事ができる、キレ者」といった雰囲気に合わせています。ハイスツールや床に置いた白黒の靴、ガラス瓶は、実は撮影現場で即興で組んだ小さな背景セットです。画面に「仕事終わりのプライベート空間」のような、ちょっとしたラフさを演出できないかと考えました。写真の中ではいくつかの状態に変化させていて、最初の黒いトレンチコートを着ているカットは神秘的な雰囲気を表現したかったからです。あえて一部のディテールを隠すことで、顔や、頭部にある非常に特徴的な金色の三日月飾りに視線が集まるようにしました。その後、コートを脱いだカットでは、ボディスーツの深いVネックや脚元のフリル、レッグリングのディテールが完全に露出するようになっています。
今回は特に、いくつかの「白ホリポーズ参考」を意識したポージングに挑戦しました。例えば、ハイスツールに腰掛けて片手でステッキを突く座りポーズなどです。こういった変則的な姿勢は、身体の重心コントロールが難しく、一歩間違えると硬い印象になってしまいます。また、両手でクッションを持っているカットは、その場の思いつきでしたが、少し動きや遊び心を出せないかと思って撮影しました。最後の両手を腰に当てたポーズは、バニーガールらしい自信に満ちた華やかな雰囲気に一番合っていると感じたため、個人的に最もお気に入りの一枚に選びました。白ホリのメリットは、レタッチの段階で色調補正や光と影の調整に集中できるため、肌の質感と衣装の光沢を完璧なバランスに仕上げられる点にあります。
髪飾り部分も実は結構面白くて、あの金色の三日月モチーフを、前髪を崩さない位置に固定しつつ、なおかつ軽やかに見せるために、たくさんのヘアピンと細いワイヤーを使用しました。薄いブロンドのウィッグは、スタジオの光を浴びると透明感が出て、黒い衣装との間に強いコントラストを生み出してくれます。こういった少しセクシーな路線のバニーガールコスプレを撮影する際、一番難しいのは「露出度が高いこと」ではなく、「スタイルをアピールしつつ、キャラクターとしてのオーラをどう保つか」という点です。決して軽薄に見えないよう、表情や視線はあえて少し抑えめにし、どこか余裕のある落ち着いた雰囲気を醸し出すよう意識しました。
実際の撮影自体はスムーズに進みましたが、事前のコンセプト設定やポーズのデザインに多くの時間を費やしました。カメラマンさんは一瞬を切り取るのが非常に上手で、例えばアタッシュケースを床に置く一連の動作では、ケースが地面についた瞬間にタイツがピンと張るラインの変化を、連写で見事に捉えてくれました。床に置かれた2本のボトルと透明なワイングラスも、実は構図上の工夫です。画面の左下と右下に視覚的なバランスを持たせることで、どちらか一方に偏りすぎないようにしています。また、あの白黒のオックスフォードシューズも、足には履いていないものの、そこに置いてあるだけでストーリー性が増し、まるで靴を履き替える際に何気なく脱ぎ捨てたかのようなシーンを連想させます。
今回は全体的にクールトーンの光と影の雰囲気でまとめ、白ホリのベースカラーと合わせることで、黒系の衣装に高級感を持たせ、安っぽいテカリを防ぎました。ボディスーツのフリルや白い襟元、そして赤い蝶ネクタイが唯一のアクセントとなっており、視線の集まるポイントが非常に明確です。私は常々、コスプレとは単にキャラクターを再現するだけでなく、コスプレ撮影を通してそのキャラに新しい生命力やパーソナリティの側面を吹き込むことだと考えています。今回のニヤニヤ教授のバニーガール版では、写真という言語を用いて、彼女の「プライベートでのリラックスした、けれどどこかミステリアスな一面」を表現したかったのです。完成した写真データはほぼ理想通りの仕上がりになり、ポーズのしなやかさや衣装の質感の表現にも大満足で、非常に心地よいスタジオ撮影体験となりました。