今回の写真の撮影は、光の強さが適度で透明感のある緑の芝生が撮りやすい午後3時頃に行いました。ロケーションは事前に選んでおいた人工芝のエリアです。人工芝は芝目が整っているため、天然芝のように乱雑な影ができにくいのがメリットです。
撮影前には入念な準備を行いました。衣装はオーダーメイドの白地に青襟の半袖ジャージと黒のショートパンツで、程よい落ち感のある素材です。白のニーハイソックスと黒・白・青の配色のスニーカーを合わせ、靴紐もきれいに収まるように結びました。ピンクのウィッグは撮影前にサラサラに整えてセットし、頭上のヘイロー(光輪)プロップには隠しアタッチメントを仕込んで、見下ろしアングルでも支えが見えずに浮遊しているように見せました。
今回のテーマは、白いロング枕を抱えた横向き寝のポーズです。芝生の上に横向きに寝そべり、体を少し丸めて枕をぎゅっと抱きかかえました。抱き枕の角度や力加減は何度も微調整が必要で、きつすぎて顔が隠れてしまったり、逆に緩すぎて浮いた感じになってしまわないように気をつけました。両手を枕の側面に重ね、手首には白のリストバンドを着け、脚は揃えて軽く曲げました。見下ろしアングルでは、この脚のラインと全体のシルエットがジャージ姿の愛らしさを一番引き立ててくれます。カメラマンさんは大口径レンズで撮影してくれたため、顔のピントをしっかり保ちつつ周囲を綺麗にボケさせ、ピンクの髪色と白い抱き枕を際立たせてくれました。
撮影中は主に芝生のへこみに気を配りました。人が寝転がるとどうしても跡がついてしまうため、数枚撮るごとに周りの芝目を整えて画面の清潔感をキープしました。撮影中は目を閉じ、表情の力を抜いて、瞑想するように本物の眠気に浸ることで、キャラクターならではのけだるい雰囲気を表現しました。ライティングは自然光がメインで、柔らかな日差しだったため余分なライトは使わず、顔の横にレフ板を1枚当てて影を少し明るくし、肌のトーンを均一に見せました。
レタッチでは主に露出と色温度を調整し、緑の芝生の彩度を高めつつコントラストを抑えることで、より透明感のある仕上がりにしました。これにより、やや寒色寄りのグリーンの背景の中でピンクの髪とヘイローが引き立ちます。黒のショートパンツと白のスニーカーが、画面全体の視覚的な安定感を生み出しています。撮影前にキャラクターの設定を調べたところ、普段はお昼寝やぼーっとするのが好きとのことだったので、目を閉じて枕を抱きしめるこのポーズを選びました。光と影の移り変わりを計算し、午後の一番良い時間帯に撮影を終えられたのでとてもスムーズでした。この衣装はとてもゆったりしていて着心地がよく、屋外でリラックスしながら撮影できてとても心地よかったです。