今回の萌卡アニメ展で撮影した「箱の中の夢」は、玩具職人 - 遡りシリーズの設定によるものです。これまでに他のイベントでも何度か撮影したことがありましたが、今回はブースのセットが非常に充実していたため、撮影プロセス全体がとてもスムーズに進みました。
ヘアメイクは繊細なお人形のような雰囲気を出すため、白のデージーを編み込んだゴールドのおさげ髪を選び、帽子にも同様のモチーフをあしらいました。アイメイクはあえて丸みを帯びるように描き、ピンクのカラコンとチークを合わせて上質なドール感を演出。衣装は淡いブルーのフリル付きブラウスに白レースの袖、胸元には大きなリボン、ウエストにはポンポンや小花があしらわれた小さなポシェットが下がり、細やかな仕立てのおかげで写真でも全く単調に見えません。
銀のフリンジに風船やギフトボックスを合わせたセットでは少し茶目っ気のあるポーズを意識し、カメラマンさんから腕を伸びやかに広げるよう指示を受け、とても活発な雰囲気に仕上げました。2つ目のセットはピンクのシフォンドレープにベルベットのソファで、こちらはより静かで優雅な空間でした。中に腰掛けると、脚のピンクストッキングとドレープの色合いが美しく馴染み、脚を組むポーズによってレッグラインを綺麗に強調できました。3つ目は深緑の植物が生い茂る森林セットで、前ボケや背景に葉をふんだんに使い、小さなウサギのぬいぐるみを抱きかかえて撮影しました。ダークトーンの背景が明るい色のロリータ衣装を美しく引き立ててくれます。撮影時は手の位置に気をつける必要があり、手を高く上げすぎると不自然に見えてしまうため、ソファに座る際は脚を少し横に流すことでより美しい美脚ラインを意識しました。
イベント会場は待機列が長かったものの、スタッフの方々の誘導のおかげで、基本的にすべてのセットで撮影することができました。また、ブースのバリエーションが豊富だったためカメラマンさんとの密なコミュニケーションが不可欠で、各シーンで異なるポーズや表情を試行錯誤したことで、多彩なテイストを持つ今回の写真群が完成しました。衣装のスカート裾は純白でありながら草花の刺繍が施されており、どのセットでも清潔感を保ちつつ、銀のフリンジのきらめく反射光や森林のほの暗い空気感と重なり合い、それぞれ異なる情緒を紡ぎ出してくれました。イベントでこれほどシーンの多い撮影をこなすのはかなりの体力を要しますが、設定の要素や小道具を余すところなく活かし切ることができ、とても充実した体験となりました。総じて今回の箱の中の夢コスプレの撮影体験は非常に楽しく、シーンごとにガラリと変わる世界観の広がりにも大満足の仕上がりとなりました。