「つかまえた!」今回お届けするのは『オナー・オブ・キングス』の西施「絶品珍味」スキンのコスプレ本編写真です。このスキンが持つ下町の生活感が大好きで、準備段階から衣装や小道具にたくさんのこだわりを込めました。
まずは衣装についてお話しします。この「絶品珍味」のメインカラーは赤・青・白の鮮やかなコントラストで、仕立てには中華風の繊細な工夫が盛り込まれています。赤い上着は肌をとても白く見せてくれ、白と青のストライプのディテールがあしらわれ、ショート丈のシルエットは重苦しさがなく非常に軽やかです。腰元の青い結び目飾りや袖口の模様には雲紋や水紋に似た要素が取り入れられ、ヒーロー本来の設定と見事に呼応しています。頭飾りは金色の葉っぱ状で、ライトブラウンのロングストレートのウィッグと合わせても重苦しさを感じさせません。スキンの特徴を忠実に再現するため、脚には白のレッグウォーマー(脚絆)を着用し、赤いストラップ付きのシューズと合わせることで、伝統衣装の情緒を残しつつ、極めてポップでキュートな色彩構成に仕上げました。
今回は小道具も豊富に取り揃えました。写真では左手に扁平な丸い白い食盒(重箱)を持ち、右手には白い小さなアイテムを掲げ、指先には赤いタッセルと花飾りのついた赤い紐を優しく絡めています。写真2で猫ちゃんにサンザシ飴(糖葫芦)を与える瞬間もとても愛らしく、実はあのサンザシ飴は猫と安全にふれあえるよう特注されたダミーのプロップです。道具職人さんが極めてリアルに作ってくれ、串に刺さったサンザシの質感まで見事でした。道具を入れた竹の蒸籠(せいろ)や脇の藁かごが、屋台や厨房の賑やかな生活感を演出してくれています。
ロケーションに関しては、伝統的な和・中華風の木造の室内を選びました。背景の彫刻があしらわれた木製の扉や窓枠が素朴な趣を醸し出し、木製のテーブルや長椅子が空間に重厚感を添えています。光は主に頭上の温かみのある黄色の紙提灯から採り入れ、このような一方向の低色温度光源は下町の日常テーマにぴったりで、人物のシルエットや肌の温もりある質感を綺麗に引き出してくれます。会場には赤いシルク布や光るミカンの木の装飾もあり、藁かごに挿された竹製巻物と相まって、画面の要素を雑多にすることなく豊かに彩ってくれました。
撮影中で最も面白かったのは、写真2に写っている銀灰色のトラ猫とのふれあいです。最初はテーブルの上に大人しく座らせて静物のように撮影する予定でしたが、指示を全く聞いてくれずイタズラばかりしていました。そこで閃いて、道具のサンザシ飴を使ってあやしてみたところ、クンクンと鼻を近づけて匂いを嗅ぐ面白い瞬間を捉えることができました。猫ちゃんのサービス精神が非常に旺盛で、その一瞬のスナップが作品全体に生命力を吹き込み、下町の生き生きとした情景が一気に浮かび上がりました。
写真1では長椅子に腰掛け、両脚を交差しつま先を少し立てたリラックスしたポーズを試し、衣装のカットや脚元のレッグウォーマー、シューズをより美しくお披露目できました。片手で白い小道具を掲げて微笑むインタラクティブな佇まいが、見る人にキャラクター本来の親しみやすさを感じさせてくれます。「絶品珍味」スキンが持つ優しくも芯のある雰囲気が昔から好きで、今回のコスプレを通じてこの名作スキンへのオマージュを形にできました。道具の赤い紐が手に絡まったり、ウィッグが髪飾りに引っかかったりと小さな出来事もありましたが、最終的な仕上がりには大変満足しています。
今回の写真集では過度な加工やレタッチを避け、環境光のほのかな粒子感を残すことで、古風撮影ならではの情緒と現代写真美学が見事に融合するよう配慮しました。文化的な要素を帯びたキャラクターの撮影はカメラマンとモデルの息の合わせ方が試されますが、素晴らしいチームワークのおかげで、生活感あふれるしなやかな動きを表現することができました。