仏山CPG08アニメイベントでの西行寺幽々子コスプレです。休憩の合間を縫って、ガラスカーテンウォールのそばにある赤いボックスの上で撮影しました。キャラクターの世界観に合わせ、厚底ハイヒールと繊細な白と青のレースドレスを身に纏いました。
今回のコスプレは事前準備にかなりの時間をかけました。ピンクのウィッグは丁寧にカットし、ヘッドドレスを装着した際に頭の形が綺麗に見えるよう中に毛束を仕込みました。衣装はレイヤーが多く、内側のパニエや外側のレースのオーバードレスの着脱が大変なため、当日の動きに支障が出ないよう自宅で何度も試着を重ねました。
イベント会場では、このスタイリングはかなり注目を集めました。人が多かったため比較的静かな場所を探し、写真にあるガラスカーテンウォールのエリアを見つけました。赤いボックスは消火栓や配電盤で、黄色い警戒ラインや緑の同人案内板と相まって、思いがけずイベントらしい臨場感あふれる背景になってくれました。
撮影時はカメラマンさんの指示でボックスの上に座り、脚を自然に下ろすことで、脚のラインと靴のディテールを美しく見せました。大きな青いリボンが付いた靴はこの衣装のために合わせたもので、ヒールは高めでしたが完成度を高めるために我慢しました。手にはイベント限定のサンドイッチやカットケーキを持っています。当時はちょうど小腹が空いており、キャラクター自身にも食いしん坊な一面があるため、とても自然体で撮影に臨むことができました。
衣装について言えば、白と青のロリータ・ファッションドレスにはたっぷりとレースが使われており、スカートのふんわりとした広がりは原作の設定に近づけるよう自分自身で手を加えたものです。荷物や撮影機材を抱えてイベント会場を移動するのは大変で、特にボリュームのあるスカートはすれ違う人に当たりやすいため気を遣いました。それでもカメラの前でこの姿を表現できたことで、それまでの苦労が報われたと感じました。
今回の写真の魅力はナチュラルさにあります。凝ったポーズを作り込むことなく、スイーツを食べながら足を揃えて座る自然な仕草を捉えました。過度なレタッチやフィルターを控え、現場のリアルな光と影の質感を残し、ガラスに映る人の姿なども含めて当日の空気感をありのままに記録しています。
メイクはピンクの髪に合わせて淡い紫とピンクのアイシャドウを施し、リップはナチュラルなコーラルレッドを選びました。キャラクターのおっとりとした気品を表現するため、チークは控えめに仕上げています。
会場には同じキャラクターのコスプレイヤーさんも多くいらっしゃいましたが、表現のアプローチは人それぞれです。私はのんびりおやつを食べるような日常感の表現にこだわりました。
背景のエスカレーターを行き交う人々や無造作に置かれた手荷物など、リアルな現地の要素が写真に物語性を添えています。主役はキャラクターでありながら、私自身のイベントでのリアルな体験が溶け込んだ一枚になりました。
イベント会場で一番快適だった場所を挙げるなら、間違いなくこの座っていた赤いボックスです。硬い箱ではありましたが、しっかり腰を落ち着けて休息をとることができました。