今回のホタルACGエキスポも期待を裏切らず、あいにくの雨模様となりました。雨のせいで屋外撮影は断念せざるを得ませんでしたが、展示ブース側のライティングは驚くほど良好。鮮やかなイエローの背景とバスケットゴールが今回のメインの舞台となりました。現場でこの『鳴潮』秧秧·玄翎コスプレをどう表現したか、詳細をレポートします。
まずはスタイリングから。黒のタイトなビスチェにシースルーの薄布スリーブを合わせた複雑な構造で、随所に施された青い刺繍のディテールがブースの照明に美しく映えました。一番手がかかったのはウィッグで、黒髪ベースに青と白のメッシュを効かせ、毛流れが潰れないよう入念にセット。ブルーのカラコンと相まって、凛として涼やかな眼差しを作り出しました。
撮影はカメラマンさんとの息の合った連携が鍵でした。1枚目は王道の全身立ち姿。脚のラインをすらりと長く見せるため立ち位置の角度を工夫し、背景の黄色いリングモチーフが綺麗なフレームになるよう配置しました。手にした黄色のボトル飲料は背景のトーンと調和しつつ、手元のポーズを自然に見せる小道具として大活躍。2枚目は閉じた黒扇子を手にカメラを射抜くような近景で、メイクの美しさと視線の強さを強調。3枚目は扇子を前方に突き出す躍動感ある構図で、レンズに向かって扇子をグッと押し出し、上半身の軸をブラさずに鋭い眼差しを向けました。
雨天にもかかわらず会場内は大変な混雑で、ロングスカートの裾をさばきながら人混みを歩くのは一苦労でした。扇子も持ち続けていると腕に疲労が溜まりますが、仕上がった写真の美しさを見れば苦労も吹き飛びます。メイクは白磁のような透明感あるベースに青いアイシャドウのぼかしを効かせ、衣装の持つ冷艶なオーラを際立たせました。
ブース背面の黄色いライトがかなり強烈だったため、レタッチでは背景の彩度を適度に抑え、人物の黒・青・白のコントラストを浮き立たせています。黒と青のロングブーツも脚のラインを美しく繋げてくれました。シフォン生地の引っかかりに気を遣い、スカートの青い羽根をピンセットで整え、前髪の長さを微調整するなど、準備は本当に手間暇のかかる作業の連続でした。複雑な光環境の中で斜めのアングルを活用し、フェイスラインの立体感をキープ。足元の滑りやすさや館内外の温度差に耐えながらも、多くのファンの方に喜んでいただき、充実した二次元イベントスナップとなりました。