杭州中国国際漫画アニメフェスティバルの展示館に正式に立ち、このゴールドのレトロなマイクの形をした法杖を掲げると、自然と『ゼンレスゾーンゼロ』のアストラ・ヤオのビジョンへと没入していきました。この作品を準備するのにはかなりのエネルギーを費やしました。特にジャケットの赤い生地にはサテン調の素材を選んだため、会場の明るい照明の下で非常に美しい光沢を放ち、白いウエストニッパーや幾重にも重なる半透明の裾と相まって、視覚的なレイヤー感が一気に広がります。
小道具の法杖部分にはメタリック塗装と接合技術が使用されており、手にした瞬間にずっしりとした確かな重量感を感じられます。これは今回のスタイリングにおいて最もアイコニックな武器でもあり、片手で支えたり掲げたりする動作は、画面上で不自然に見えないよう何度も力の入れ所を微調整しなければなりませんでした。キャラクターのトレードマークであるロングヘアに合わせるため、ウィッグはあらかじめサラサラ感を出すプレ処理を施し、風になびいた時や振り返った時にナチュラルに広がる美しい弧度を描くようにしました。会場の光線はかなり雑多でしたが、カメラマンさんが現場で2灯のサイド逆光を入れてくれたおかげで、肩のラインや髪の輪郭光が非常に綺麗に浮かび上がりました。細部までこだわり抜いたコスプレ撮影ならではの仕上がりです。
ステージ映えを主軸としたキャラクターであるアストラ・ヤオは、鮮烈な個性の色彩を放っています。そのため、レンズと向き合う際は、衣装や小道具のディテール再現はもちろんのこと、それ以上に彼女の持つあの余裕たっぷりで自信に満ちた神髄を捉えることに注力しました。視線のフォーカスと手元の伸びやかな動作を連動させることで、まさに今パフォーマンスをしている最中、あるいは歌い出そうとするその「一瞬の臨場感」を表現しています。今回の中国アニメ個人旅行の会場で、この赤と白が織りなす衣装を身に纏って様々な展示エリアを歩き回ると、本当にたくさんの注目を浴びることができました。
撮影プロセス全体を通して、体力面でも表情管理の面でも決して小さな挑戦ではありませんでしたが、完成した写真を見て、衣装にあしらわれたスタッズや金属のリングバックルといった細かなパーツまで鮮明に写り込み、立ち姿のラインも真っ直ぐ綺麗に伸びているのを確認した時、事前に鏡の前で何度も練習したポージングの苦労がすべて報われたと感じました。この新エリドゥのシンガーならではの圧倒的な質感は、やはりリアルのイベント会場の光と影の中に身を置いてこそ、初めて100%解放されるものなのだと実感しています。