【妖夢コスプレ】東方Project、ある春に起きた物語 - 1 枚目
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去年の深秋から準備を始め、今年早春の桜の季節に至るまで、半年以上の月日を経て『東方妖々夢』のコスプレ作品がようやく正式に皆様へお披露目となりました。今回はまさに全身全霊を注ぎ込んだプロジェクトであり、コスプレ撮影から衣装・小道具の調整、文字通りのレタッチ(精修)に至るまで、すべて私一人で手掛けました。日々奔走する私を見て、友人からは「カメラマンのスキルツリーを全振りしたね」と冗談めかして言われたほどです。自分自身で振り返ってみても、複数の季節にまたがるこの企画を最後までやり遂げられたのは、やはりこの作品(IP)が本当に好きだからに他なりません。今年はちょうど発売20周年の節目でもあり、自分の得意な形で記念したいと強く願っていました。

各キャラクターの特徴を再現するため、近隣で見つけられる限りの実地ロケーションを巡りました。初春の林道での雪景色など、氷点下の中で薄手のドレスを纏って挑んだリアルな撮影環境は、まさに試練そのものでした。当時は手がかじかんで道具を保持するのもやっとでしたが、ファインダー越しに広がる純白の雪と鮮やかな青白の対比を目にした瞬間、すべての苦労が報われたと感じました。その後の室内スタジオ撮影や春の庭園ロケーションでは、さらに細部まで工夫を凝らしました。仕立て屋の職人さんと衣装のシルエットやフリルのディテールについて幾度も話し合い、クラシックなフリルフレアスカートからベルト付きのベストに至るまで、設定の質感に限りなく近づけるようこだわり抜きました。小道具においても、あのフワフワとした大きな尻尾がレンズ越しに軽やかでボリュームのある毛並みを表現できるよう、内部には太さの異なる針金と金属フレームを何層も張り巡らせ、立体感を保ちつつ型崩れしない構造に仕上げました。

撮影とライティングにおいては、自然光がもたらす清涼感を大切にしました。屋外の樹木や山あいのロケーションでは午後2時~3時の日差しを狙って撮影を行いました。葉漏れ日として降り注ぐ光斑(スポットライト)が最も美しく、過度なレタッチを行わなくても和風洋装の色彩を非常に透明感高く捉えられるためです。一方で、和風の木造建築内や夜のロケーションでは、冷色系の青紫色光源を適度に取り入れ、環境光である温かい提灯の黄光と調和させることで、静寂で幻想的な雰囲気を醸し出しました。写真の中で楽器を手に取り、目を閉じて盤坐し、あるいは枝先に手を伸ばすキャラクターの佇まい——その一フレーム一フレームが、私たちが表現したかった「春の静寂」を見事に体現しています。

実際の撮影工程は想像以上に複雑を極めました。ロケーション間の移動だけで丸一日を費やすことも多く、早春の芽吹きを捉えるために、まだ夜が明けないうちから機材やスーツケースを抱えて出発することもありました。それでも、同じ作品への愛のもとに集まった仲間たちが、一つの目標に向かって協力し合う——そのチームワークと情熱は何物にも代えがたい貴重な宝物です。今回の企画は名作へのオマージュであると同時に、私自身のコスプレ撮影や衣装・造型制作における大きな節目であり、確かな成長の証でもあります。今後は各キャラクターごとの詳細な単独写真セットや撮影の舞台裏(メイキング)も順次公開していく予定ですので、澄んだ空気と花びらの香りを纏ったこの作品が、ありのまま皆様の元へ届くことを願っています。