今年のChinaJoyは連日ブースを駆け巡り、衣装の早着替えとメイク直しに追われる毎日でしたが、公式カメラマンさんに撮っていただいた仕上がりを目にした瞬間、すべての苦労が報われたと実感しました。今回は『ゼンレスゾーンゼロ』のリンとエレン、『Fate』のアルトリア・ペンドラゴンに加え、友人たちのサポートで挑んだキャラクターも含め、分刻みの過密スケジュールで臨みました。
まずは『ゼンレスゾーンゼロ』のリンについて。オレンジのベストに黒のタートルネックインナー、鮮やかなブルーのショートヘアとオレンジのイヤリングの組み合わせは、抜群のストリートテック感を放ちます。1枚目と2枚目で腰元に下げているオフホワイトの角型デバイスは、軽量粘土と廃材パーツを組み合わせて自作したもので、側面のカールコードやもこもこのチャームが程よい情報量をプラスしてくれました。腕を組んで振り返りながら微笑む瞬間をカメラマンさんが見事に捉えてくれ、背景の赤い円形ネオン管がウィッグの色味を美しく引き立ててくれました。エレンのスタイリングはさらに強いギャップが際立ち、8枚目と10枚目では毛先にピンクのグラデーションが入った黒髪ショートにイエローのゴーグル、黒のクロップドタンクトップとデニムショートパンツを合わせ、太もものレッグストラップと白の厚底スニーカーでスタイルアップを図りました。10枚目の巨大な黒と赤の銃器プロップはずっしりと重く、ポーズを安定させるために体幹をフルに使い、8枚目のピンクのレタリングが施されたバイクに腰掛けるカットと相まって、エレンならではのクールで気だるげなカッコよさを表現できました。
アルトリアの衣装では、5枚目と9枚目の撮影に向けて黒と青のドレスの細部を徹底的に詰めました。ふんだんにあしらわれたフリルと光沢のある生地が展示ブースの照明を受けて上質な質感を放ち、黒のロンググローブと黒ストッキングをスタイリング。5枚目の横座りで脚のラインを美しく見せるポーズは、複雑に重なり合うスカートのドレープの中で衣装のディテールとボディラインの美しさを両立させるため、カメラマンさんと最も時間をかけて構図を擦り合わせました。6枚目のクルルでは、ピンク髪に黒い尖り耳を合わせ、赤いバイクに横座りすることで黒赤ドレスの鮮烈なビジュアルインパクトを追求。3枚目のヴェリーナでは銀髪エルフ耳に濃紺のドレスを纏い、白いチェアとグリーンの前で多彩なアングルを模索しました。4枚目のソニーブースのメイド服では白いストラップや網タイツの要素を取り入れ、7枚目の中華ロリータでは重厚なヘッドドレスと錫杖、背後に浮かぶ円形の翡翠風フレームが会場内で大きな注目を集めました。
大型アニメイベントでのコスプレは、体力と衣装・小道具のメンテナンス力が何よりも試されます。会場の空調は効いているものの、強いスポットライトを何時間も浴び続けるとウィッグやメイクが崩れやすくなります。撮影の合間にはキープミストとあぶらとり紙で小まめに手入れし、ストッキングの伝線や武器プロップの塗装剥げがないか常に点検を怠りませんでした。今回、菖蒲さんや謝安然さんをはじめとする素晴らしいコスプレイヤーの皆さんと同席し、二次元に対する純粋な情熱を肌で感じられたことは本当に幸せな体験でした。これらの写真を見返すと、ホテルで夜通し小道具を仕上げ、未明から起きてメイクをしたあの過酷な疲れも、心地よい達成感へと消え去っていきます。