【楪いのり コスプレ】ギルティクラウン金魚楪いのり:細部のこだわりと撮影記録 - 1 枚目

今回の楪いのり金魚衣装は、衣装と小道具のディテールを詰めるのに半月ほどかけました。まずはメインの衣装について、この赤い光沢ボディスーツの生地選びが極めて重要で、何種類もの素材を試してようやく原作設定にふさわしい光沢感と伸縮性を兼ね備えたものに出会えました。大胆なカッティングや切り替え部分は身体への密着度が命となるため、立ち上がって動いてもズレないよう3度パターンを修正しました。胸元の黄色と黒の星型アクセサリーは厚手のEVAボードを削り出して成形し、アクリル絵の具で手塗りした後にマットバーニッシュ(つや消しニス)を吹いて上質な質感に仕上げました。

脚のラインを原画のシルエットに近づけるため、透け感のない高弾力の黒タイツ(ストッキング コスプレ)を選び、赤い曲線状のアーマーパーツを一つひとつ丁寧に切り抜いて貼り付けました。靴の赤い発光ユニットは独立した電源駆動だったため、配線をソックスの内側に綺麗に隠す必要があり、歩き回ると接触不良を起こしやすかったので、数枚撮るたびに点検を繰り返しました。ウィッグにはピンクから白へのグラデーションカラーを選び、コテで全体にゆるいウェーブをつけ、顔周りの姫毛のカーブを少しずつハサミで調整。右側の赤いヘアアクセはグルーガンとピンで二重に固定し、ウィッグネットを傷めず頑丈に保てるよう工夫しました。

撮影当日はスタジオ内の室温がかなり高く、こうしたラテックス調の生地は通気性がほとんどないため、30分撮るたびに汗を拭いてメイク直しを挟まないと、光沢面に指紋や湿気の曇りがついてしまいます。カメラマンさんもライティングに工夫を凝らし、衣装の美しいツヤを際立たせるためにスヌートを装着したソフトボックスをメインライトに据え、背景は主張しすぎないグレー一色でまとめました。宙を漂う黒いコードは中に針金を通して形を保持しており、空間から自然に伸びているように見えるよう角度を細かく調整しました。オレンジがかった赤のシフォンリボンは非常に軽いため、わずかな気流でも形が変わってしまい、風向きやリボンの流れを何パターンにも分けて撮影しました。足元の白く光る台座は、床に敷いたディフューザーペーパー(トレペ)と下からのアオリ光によって作り出したもので、決まった立ち位置の目印から少しでも重心がズレると画角から外れてしまうシビアな撮影でした。

表情と所作のコントロールについては、衣装の締め付けで大きなアクションが制限される分、腰や首の繊細な傾きを使ってふわりとした浮遊感を表現しました。視線は静かでどこか儚い距離感を保ち、大げさに微笑みすぎないよう意識し、撮影の合間にはゆったりとした音楽を流して感情のトーンを維持しました。メイクは透明感のある寒色寄りのベースに、目尻に赤のグラデーションを効かせて衣装とリンクさせ、唇にはみずみずしいグロスを乗せて強い光の下でも顔立ちの立体感が失われないようにしました。長時間の撮影は体力を使いましたが、完成した写真の衣装の質感と光と影のレイヤードが思い描いた通りに仕上がっているのを見て、積み重ねてきた努力がすべて報われたと感じています。