『ゼンレスゾーンゼロ』のイドリー・マーフィー コスプレによるイベント写真撮影は、装備と体力の双方が試される挑戦でした。衣装のディテールが非常に多く、特に紫の首飾りや黒いショートパンツの金色の紋様を整えるのにかなりの時間を要しました。そして何より目を引くのが紫のタコの触手で、単なる飾りではなく、実際に手で支えたり体にしっかり固定したりする必要がありました。特に触手表面の濡れた質感を保つため、何度もオイルや水を塗り直すことになりました。
撮影時は床一面に水が張っており、ハイヒールと黒ストッキングを履いて水の中に立つのは本当に滑りやすく、姿勢を少し崩すだけで足元を取られそうになりました。重心を保ちつつ、脚のラインをできる限り長く見せるため、カメラマンと何度もアングルを微調整しました。水しぶきのエフェクトを捉えるのは難易度が高く、水滴が触手にちょうど良くかかりつつも顔のメイクを崩さない絶妙な瞬間を狙って、何テイクも試行錯誤を重ねました。
バストアップの撮影はとても満足のいく仕上がりで、白いトップスと黒ストッキングのコントラストが心地よく、ほんのり透け感のあるストッキングの質感が水気に照らされて美しい光沢を放っていました。イベント写真というロケーション上、現地の光はかなり乱雑で、特に背後のインダストリアル調の天井照明が反射しがちでしたが、カメラマンが的確にアングルを探り光をコントロールしてくれたおかげで、表情や衣装の細部まで鮮明に写し出すことができました。
小道具は重く水も冷たかったものの、完成した写真を見るたびに苦労が報われたと感じます。撮影前には原作キャラクターの立ち居振る舞いや癖を綿密に研究し、限られた会場スペースの中で彼女ならではのタコ娘の雰囲気を可能な限り引き出しました。水の中で姿勢を静止させ続けるのは想像以上の重労働で、ストッキングの質感を最大限に美しく見せるため脚に力を入れつつ、小道具が衣装のデザインを隠してしまわないよう配慮し続けました。撮影が終わる頃には指先が震えていたほどです。
こうした特殊な大型小道具を伴うコスプレはサポート役の存在が欠かせず、小道具を手渡したり、衣装の裾を直したり、触手を固定したりと、一人きりでは到底成り立ちません。今回のイベント写真は一つの活動の節目として、リアルな制作の裏側とともに皆さんにお届けします。