この写真を投稿するにあたって、実はかなりドキドキしていました。「釣りタイトル」という自覚はありつつも、ローライズパンツで脚が短く見えると言ったのは、撮影現場でのリアルな教訓だからです。完成写真を見る前は、ローライズパンツにルーズソックスを合わせればクールでかっこよく決まると思い描いていましたが、現場でレフ板に映る自分の姿を見た瞬間、理想と現実のギャップを痛感しました。似たようなスタイルに挑戦したいレイヤーの皆さんに実践的なアドバイスを贈るなら、神がかった黄金比プロポーションの持ち主でない限り、ローライズパンツにゆったりトップスの組み合わせは視覚的に脚の長さを半分に見せてしまいがちです。元々脚が短くなくても、股上が深く靴の高さが重なると全体のバランスが非常にシビアになります。脚を真っ直ぐ見せてくれる白のルーズソックスとスニーカーで視覚的な縦ラインを補正していなければ、大失敗の撮影になるところでした。
続いて衣装とタクティカルギアの小道具の再現度について。本作をご存知の指揮官(プレイヤー)なら、この赤白配色のクロップドトップスと巨大なメカを見れば一目で誰かわかるはずです。小道具の準備にはかなりの労力を費やし、特にあの黄色と黒の大型機械兵器(タクティカルギア)はずっしりと重く、重心を取るのも一苦労で、カメラマンさんのスナップ力のおかげで何とか自然な佇まいを形にできました。
そして何より称賛したいのが、斜陽先生によるライティングです。荒廃インダストリアル風でサイバーパンクなニュアンスを帯びたロケーションは、照明の腕が如実に問われます。薄暗い環境と雑多な背景の中で光の抜け感が足りないと、被写体が背景に溶け込んで埋もれてしまいがちです。しかし斜陽先生は環境光を巧みに活かしつつ、ハードライトで被写体の輪郭をくっきりと浮き立たせてくれたおかげで、ダークなトーンの中でも白いトップスや肌の質感がクリアに際立ち、一気に高級感が引き立ちました。素晴らしいコスプレ撮影においてレタッチはあくまで仕上げに過ぎず、現場のライティングが決まっていれば元データの時点で勝負の半分以上は勝っていると実感しました。
今回のロケ地についてもお話しすると、この場所を見つけるのにも多大な労力を費やしました。錆びついた足場、赤紫色のレトロな電話ボックス、ひび割れたコンクリートの床や工業用オイル缶など、一つひとつ要素を重ねて荒廃インダストリアル風の世界観を構築しました。撮影当日は気温が低く、半屋外の工場跡地でショート丈の衣装を着て何時間も立ち続けるのは本当に凍える寒さでした。しかし「辛いけれど楽しい」という言葉の通り、ファインダー越しに塵を透かした光が顔元へ美しく差し込む瞬間を目にした時、すべての準備と寒さが報われたと感じました。これこそがコスプレの醍醐味であり、単に衣装を着て写真を撮るだけでなく、キャラクター、舞台、そして光と影が織りなす奇跡的な出会いそのものです。
最後に、カメラマンの賀利斜陽さんの尽力に心から感謝します。巧みなライティングとカメラワークがなければ、私一人のポージングだけでここまでの作品には仕上がりませんでした。もちろん自身にもまだまだ改善点があり、今後また重厚なタクティカルギアを伴うスタイリングに挑む際は、プロポーションとカッコよさを両立させる工夫をより意識したいと思います(勝利の女神:NIKKE エレグコスプレ)。