澄み切った青い水面の上で、白と青のバイカラーのドレスを纏い、温かみのある金色の光を放つ長剣を手に、今回の原神 蛍 コスプレの撮影を仕上げました。撮影前はプールの縁のネットで衣装が汚れないか少し不安でしたが、自然光と水面のキラキラとした波光の交錯の中に身を置くと、思いのほか心が静まり返っていきました。キャプションに書いた通り、「悲しまないでね」、今はただこの水辺で捉えた静寂を、カメラのレンズを通してそのまま皆様に届けたい一心です。
今回のスタイリングの最大の要となったのが、浅い金髪のショートヘアです。髪の軽やかさを再現するため、ウィッグのセットにはかなり時間をかけ、ふんわりとしたボリューム感を保ちつつ散らかって見えないよう工夫しました。髪の隙間に添えた2輪の白いお花が、どこか凛々しさのあるキャラクターに優しいニュアンスをプラスしています。メイク面では「ドール感」を意識した二次元メイクを取り入れ、透明感のあるベースに引き伸ばしたアイラインと自然にカールしたつけまつげを合わせ、瞳にはピンクブラウン系のカラコンを使用して眼差しをより柔らかく、かつ真摯に見せています。澄んだ青い水面が目元に映り込み、全体的にクールでありながら明るい雰囲気に美しく呼応しました。
衣装に関しては、この蛍のコスプレ衣装は非常にディテールに富んでいます。白を基調に淡いブルーと淡いゴールドの金属飾りが合わさり、太陽光の下で素晴らしい立体感を見せてくれます。一番気に入っているのはスカートの裾にある半透明の淡いブルーのストリーマーで、水辺で動くと濡れやすいものの、この透け感のある素材だからこそ画面に躍動的なエアリー感を与えてくれました。腕に装着した白いアームガードと黒のフィンガーレスグローブは個人的にお気に入りのパーツで、視覚的な立体感を高めるだけでなく、小道具を握る際にも設定通りの雰囲気を演出できます。足元の白いロングブーツはつま先にわずかな金属光沢があり、ネットの上でポーズをとる際に脚の長さを綺麗に引き立ててくれました。
小道具に関して、この光る小道具である長剣の発光エフェクトは非常に存在感がありました。刃の部分は単なる反射素材ではなくLEDライトが内蔵されており、自然光の下でも眩しいほどの金色を放ちます。キャラクターの自然体で刀剣を扱う雰囲気を出すため、手首の力をあえて抜き、剣身を体の前に斜めに構えました。全体のゆったりとした座りポーズと相まって、旅人特有の焦りのない、悠々自適な独特の魅力を表現できました。
撮影場所は個性的で特徴的なプールで、水面下には底がかすかに見え隠れし、水の上には数枚の落ち葉と一匹ののんびりとした小さなカニが浮かんでいました。こうした偶然生まれた自然の要素が、かえって写真全体を活き活きとさせてくれました。ネットは六角形に編まれており水辺に近いため、座る時は細い紐をちぎったり滑り落ちたりしないよう重心のバランスを細かく調整する必要がありました。ですが、こうした少し緊張感のある環境のおかげで表情がより真剣で落ち着いたものとなり、無理に演じようとしなくても、キャラクターの持つクールな清涼感がごく自然に滲み出ました。
アングルに躍動感を出すため、カメラマンさんはハイアングル(見下ろすアングル)でのプールサイド撮影を提案してくれました。上からの視点はプールの広がりをあますところなく捉えられるだけでなく、キャラクターのシルエットをより華奢で可愛らしく引き立ててくれます。撮影中は自然光をメインにし、複雑なライティングは使用しませんでした。この清潔感あふれる透き通った和風のスタイルにより、キャラクターが風景の中に完璧に溶け込み、過度なレタッチをしなくても空気感の伝わる一枚に仕上がりました。
これこそがコスプレの魅力なのだと思います。ただ衣装を着てウィッグを被るだけでなく、大切なのは自分の感情をキャラクターと同じ波長に合わせること。この束の間の時間の中で、異世界を旅する彼女がふと足を止め、山水の景色を眺める時のゆったりとした余裕を体感できました。全体の企画はわずか半日で進められましたが、完成した写真の出来栄えは予想をはるかに上回る素晴らしいものとなりました。この作品群がキャラクターの再現にとどまらず、写真を見てくださった皆様にプールサイドの涼やかで穏やかな気持ちをお届けできれば幸いです。