昨日の広州アニメ展(ホタルACGエキスポ)の3日目はあいにくの雨でしたが、屋外の路面に深く水が溜まったことで、かえって普段とは違うクールな質感のロケ写真を撮ることができました。この白黒配色の猫耳メイドコスプレの服は、レースの縁取りと白のフリルエプロンが付いていて、視覚的にはとても王道でキュートなメイドの設定です。しかし、「戦闘メイド」というテーマを強調するために、今回は黒い長柄武器の小道具を特別に用意しました。剣の刃先は半透明のパープルになっており、曇り空の拡散光の下で非常に透明感のある発色を見せ、黒い衣装の重たさを絶妙に和らげてくれています。
ロケ撮影で一番怖いのは雨による路面の滑りやすさです。地面の水たまりの反射は画面に素晴らしいレイヤー感をプラスしてくれますが、ポージングの難易度は上がります。例えば、片足立ちで防御の構えをとっている一枚ですが、当時は足元が非常に滑りやすく、姿勢を崩さないために重心を完全に固定する必要がありました。その後、地面に手を突く姿勢のポーズに切り替えましたが、湿ったタイルの上に直接手を置いた瞬間、手のひらに冷たい雨水を感じてとてもリアルでした。でも、この天気だからこそ当時の感情(エモーション)がより引き出されたのだと思います。撮影の際、カメラマンさんはあえてローアングルからのアオリ撮影を行い、さらに背景を大きくボカすことで、混雑したアニメ展の環境を綺麗に消してくれました。これにより、人物が画面の中でごちゃごちゃして見えなくなります。
表情のコントロールに関しては、あえて無理に作ったような、あるいは険しい凶悪な顔をするのではなく、できるだけ冷淡な「アンニュイ(厭世)感」を維持するように心がけました。猫耳メイドに戦闘武器という組み合わせ自体に強いギャップ萌えがあるため、表情に力を入れすぎると、この甘さとクールさの絶妙なバランスが崩れてしまうからです。目元を少し鋭く集中させ、口元を自然に引き締め、動作の大きさと連動させるだけで、あの独特の緊迫感を引き出すことができます。
今回現場に持ち込んだ小道具は実はかなり重く、片手で水平に構えたり、逆手で持ったりする時は、腕にかなりの負担がかかりました。しかし、この小道具のおかげで全体的なスタイリングに本物の武器使いとしての説得力が生まれ、ただの「見せかけ」にならずに済みました。当日の会場は非常に混雑しており、屋外エリアに移動した際は、多くの通行人や二次元の仲間たちがこちらに注目してくれ、カメコの方々が撮影してくれたりと、現場はとても賑やかな雰囲気でした。雨の中での撮影は髪飾りやスカートの裾が水に濡れてしまいますが、雨の日特有の拡散光は二次元撮影に非常に適しています。眩しい直射日光がないため、肌のトーンや影の出方がとても柔らかくなります。
今回の写真の中で一番気に入っているのは、地面に手を突いた姿勢の構図です。人物を画面の中央やや右寄りにコンパクトに収め、視線を下へと伸ばし、身の前に置いた地面の小道具と合わせることで、視覚的な重心がとても安定しています。さらに、背景の緑やグレーの建物の光の反射が非常に綺麗にボケているため、白・黒・紫の衣装のコーディネートが視覚的な絶対的主役として引き立っています。撮影自体は10数分ほどでしたが、地面がひどく濡れていたにもかかわらず、完成した写真のクオリティを見た瞬間、雨の中で屋外に出て苦労した甲斐が十二分にあったと感じました。その後もいくつか異なるアングルでのスナップを撮影し、あのキレのある引き締まった戦闘感を残そうと試みました。今回のコスプレコーデと小道具の相性は非常に高いので、もし今後天気が良ければ、もっと広い場所にロケーションを変えて、アクションの可動域をさらに広げ、より力強い表現に挑戦してみたいです。これからもこのような空気感のある素敵なロケ写真を撮っていきたいです。