雲台花園でこのセットを撮影した時は、本当に人が多すぎました。現地のアニメイベントはまさに人混みで身動きが取れないほどで、比較的背景がすっきりしたアングルを探して何枚か撮ったものの、道行く人たちや黒々とした撮影用ライトの写り込みを避けきれず、当日は「今日ちゃんとまともな写真が撮れるのかな、全部ボツになるんじゃないか」と本気で悩んでいました。あまりの人数の多さに「撮れれば御の字」くらいの気持ちになり、現場で立ち位置を右往左往しながら、ようやく正面のバストアップが撮れるわずかな隙間を見つけ出しました。
でも、今回のメイクは本当に息をのむほど美しい仕上がりでした!コスプレメイク師さんの卓越した技術には感嘆するばかりで、アイメイクのグラデーションの立体感が素晴らしく、ウィッグの色合いと完璧にマッチしたブルーの眉毛のおかげで、目が一回り大きく見えながらも不自然さが全くありませんでした。ベースメイクも極めて薄付きで透明感があり、鼻筋や頬に置かれたハイライトが絶妙な位置で輝き、全体がとてもクリーンでみずみずしい印象に仕上がっていました。コスプレメイク師さん曰く、輪郭や目の形を整えるために計算し尽くされたメイクとのことで、この極めて華麗な青・白・紫のコスプレ衣装と合わせれば、圧倒的なオーラを放てるはずだと意気込んでいました。
ところがいざ撮れた写真を確認してみると、思わず苦笑いしてしまいました。本来なら冷徹で大人っぽく、近寄りがたいクールなお姉様系の風格を表現したかったのに、表情をどう整えてもどこか天然で愛嬌のある可愛らしさが滲み出てしまい、眼差しにも鋭さが出せず、空気感が完全にズレて力ずくで可愛い系になってしまったのです。写真を見つめながら、「どうして私はお姉様っぽくなれないんだろう?」と自分を疑ってしまいました。きっと元の顔立ちが丸みを帯びているせいで、素の自分がすっかり見透かされてしまったのだと思います。
現場は大混乱で、背景の人混みには頭を抱えそうになりましたが、神の手を持つコスプレメイク師さんの高い技術と、衣装自体の確かな仕立ての良さのおかげで、なんとか見応えのあるカットを数枚残すことができました。予期せぬトラブルや立ち位置の確保に苦労した撮影プロセスでしたが、この素晴らしいメイクを余すところなく写真に残せたのは幸いでした。本来の設定からは少し脱線してしまったものの、一つのアニメイベントの体験として振り返ればとても楽しいひとときであり、無理に原作の型にガチガチに囚われる必要もないと感じています。
可愛いなら可愛いで、もうそれを受け入れようと思います!現実の私はクールなお姉様系の容姿とは程遠く、いくらこのゴージャスな衣装を着て冷たい表情を作ろうと努力しても、目元や眉の端々に自然な愛嬌が宿ってしまい、どう見ても冷徹な人間には見えません。今後機会があれば、アングルや表情作りをさらに研究して、このギャップを少しでも埋められるか挑戦してみたいです。今回の撮影も無事に乗り切ることができ、心身ともにクタクタになりながらも嬉しい驚きに満ちた大切な記録となりました。