今回は学園都市を彷彿とさせるストリートで御坂美琴のコスプレポートレート撮影を行いました。ロケーション選びから実際の撮影に至るまで、かなりのこだわりを詰め込んでいます。
機材に関しては、今回は3本のレンズを持参しました。20mm F2.8の大口径超広角レンズは歩道橋の構造や視線誘導のラインをダイナミックに捉えるのに最適で、135mm F1.8 LABは背景をギュッと圧縮して被写体を際立たせるために、そして35mm F1.4GMは今回のメインレンズとして、周囲の環境描写と人物のクローズアップの双方で大活躍してくれました。
スタイリングには、王道の米ベージュのニットベストにグレーのプリーツスカート、外には白いスクールシャツを合わせました。黒のレザー製スクールバッグ、厚底ローファー、および白いソックスを組み合わせることで、全体として活発でありながらも程よくリラックスした日常の雰囲気を演出しました。
撮影において最大の難関は、高架下ならではの強い直射日光と複雑に入り組んだシャドウエリアでした。眩しい陽光と暗い日陰の絶妙なバランスを見つける作業の繰り返しでしたが、A7C2の優れたダイナミックレンジのおかげで、ハイライトから暗部にかけてのディテールが非常に豊かに残り、レタッチで日系特有の爽やかでクリアな色彩に仕上げる上で、大きな調整幅を確保できました。
彼女の持つ「少しお転婆で反抗的でありながらも、真っ直ぐで正義感の強い」キャラクター性を表現するため、カメラマンからは振り返りや、フェンスに少し寄りかかるような動きを提案されました。私自身、振り返りや手すりに手を添えるポーズがとても気に入っています。女子高生らしいお茶目さを表現しつつ、制服のプリーツの広がりや美しいレッグラインを画面の中で綺麗にアピールできたからです。
定番の立ち姿だけでなく、つま先立ちになって靴下や靴を直すような、ふとした日常のしぐさを切り取るクローズアップにも挑戦しました。こうした何気ない等身大の瞬間こそ、かえって生き生きとした生命力を放ちます。強い日差しの下で風に髪が少し乱れてしまいましたが、画面全体から溢れ出る圧倒的なエネルギッシュさと青春の輝きに、非常に満足のいく仕上がりになりました。
レンズの使い分けについてですが、狭い通路では20mmの超広角を使って周囲の圧縮感やダイナミックな遠近感を表現し、道路脇の金網フェンスの傍らでは135mmに切り替えることで、美しい前ボケと「空気の切り取り感」を演出しました。
最終的な写真には、極端なレタッチは施していません。主にハイライトを抑え、シャドウをわずかに持ち上げる程度の調整に留めました。自然な太陽の光が作り出す鮮やかな色彩と、くっきりとした明暗のコントラストがとても気に入っており、まるで本当にあの真夏の午後の空気が写真の中に閉じ込められているかのようなリアリティを感じさせてくれます。
今回のポートレート撮影を終えて、心の中にあった大切な学生時代の思い出の1ピースを、一緒に完成させたような愛おしい気持ちになりました。高架下を吹き抜ける風、舞い上がる砂埃、通り過ぎる車、および身にまとう制服。そのすべてが、このストリートスナップの中に美しい二次元の雰囲気を織りなす、欠かすことのできない大切な主役たちです。