成都CD27の1日目、この月野うさぎの定番セーラー服に着替えて真っ先に屋外会場へと飛び出しました。今回は完全なロケーション撮影のイベント写真で、特別なセットは組まず、会場の広場やガラスカーテンウォールをそのまま背景として活用しました。元の光加減がとても柔らかく、曇り空の自然光はコスプレのイベント写真に非常に適しており、顔に不自然なハイライトや影が出ません。後処理で色彩のコントラストを少し調整するだけで、しっかりと二次元の質感を表現できました。
衣装の準備段階で最も苦労したのは、ヘアスタイルとアクセサリーです。原作をご存知の方ならお分かりの通り、月野うさぎの象徴的な大きな2つの「おだんご」はウィッグのスタイリング技術が強く問われます。一日中崩れないようにするため、内部に針金の骨組みを何個も仕込み、さらにとても長いツインテールを取り付けました。毛量が多いため歩くたびに身体の動きに合わせて揺れますが、混雑するイベント会場では周りの通行人に当たってしまいやすいため、動きの大きさを自分で意識してコントロールする必要がありました。前髪やサイドの毛束も時間をかけてカットし、フェイスラインを補正しつつ青いカラコンを隠しすぎない絶妙なバランスに仕上げました。
メイク面では、本日は発色の良い高彩度なブルーのカラコンを選び、アースカラーをベースにピンク系のアイシャドウを少し重ねてぼかしました。アイラインはやや長めに引き、下まぶたにはあえて「タレ目メイク(下至効果)」を施すことで、瞳をより無垢で潤みのある印象に仕上げました。リップは派手な赤ではなく淡いストロベリーピンクをチョイスし、キャラクターの甘く可憐な少女感を追求。このセーラー服の神髄は爽やかで元気なところにあるため、厚塗り感を抑えたライトな仕上がりにしました。
衣装についてもお話しすると、白シャツのシルエットには微妙な調整を加え、胸元のリボンには張りがある鮮やかなピンクの生地を使用。中央の金属製ブローチパーツも特注で製作し、光沢感の再現度にこだわりました。セーラー襟の青白ストライプや袖口のラインディテールも設定に忠実で、プリーツスカートにはロイヤルブルーの生地を採用し、ヒダを非常にシャープにプレスしました。ややショート丈のハイウエスト気味なデザインですが、野暮ったく見えません。現地で撮影された写真を見ても、ただ立っているだけでも大きなピンクのリボンが目を引き、キャラクターの特徴をしっかり捉えることができました。
今回は月野うさぎを表現したこともあり、現場で多くの同好の士に出会い、この王道スタイルを見て親しみを感じてくださる通行人の方もたくさんいらっしゃいました。実際、こうした国民的な定番キャラクターをコスプレする際の最大の問題は技術面ではなく、誰もが自分の中に原作者の面影を探そうとするプレッシャーにあります。だからこそウィッグからベースメイク、アクセサリーに至るまで、細部のディテール徹底に努めました。イベント会場の屋外は人が行き交い賑やかですが、撮影された写真はかえってリアルな日常感が宿りました。本日撮影したイベント写真を整理してみると、この衣装はロケーション撮影にとても適していると実感します。複雑なアーマーや重い小道具に邪魔されることなく、カメラの前で最も純粋な状態を表現できるからです。